映画

アリスのままで

映画「アリスのままで STILL ALICE」alice-movie.com 映画を観る楽しみの一つ、着眼点の一つは、その映画のタイトル、標題を、映画のどのタイミングで出すか、ということ。 「アリスのままで」、"STILL ALICE"は、この点でも、よかった。 原題、原語の STILL…

サイド・バイ・サイド、トークイベントでの大林宣彦

映画作りの撮影現場では、どんな映像が実際に撮られているのかは、誰も知らない。 なぜなら、撮影されたフィルムが現像されて、翌日以降の映写室でラッシュ上映されるまでは、本当のところは誰もわからないからである。 ただし、一人を除いて。それが、撮影…

カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜

原子力発電所が放射能や放射性物質を外部にまき散らす事故は、環境に対する事故、というだけでなく、人の生活に、家庭の営みに、そして、子どもの未来に、影響を及ぼす。 観ていて、切なくなる。 ただ、この映画はおとぎ話。 悲壮なエピローグの中、主人公の…

この空の花  そこに、オマージュ返し を 見いだした。

大林宣彦監督の映画「この空の花 -長岡花火物語-」スクリーン&トークスペシャルにて。 全国公開の5月の前の、4月7日に新潟先行封切り。それよりも先に立つ、今回のロケ地、新潟・長岡の初めての上映。私は、3月25日15時からの回の長岡リリックホー…

マネーボール

以前読んだ、「その数学が戦略を決める」。 その本は、冒頭に出てくるのが、野球選手のスカウトに、これも統計を活用した革新を起こしたエピソード。その参考文献として紹介されるのが「マネーボール」(私は未読)であるが、それが映画化された。 統計のこ…

100,000年後の安全

フィンランドで進められている放射性廃棄物の最終処分地、その建造に携わっている人々へのインタビューで構成されたドキュメンタリー。 この最終処分地が完成するのは、22世紀。 この映画は、廃棄物保管に関する技術論よりも、むしろ、処分地の危険性、「立…

原発切抜帖(1982年)

もんじゅや福島第一のことで国は信用できないって言ういうけど、ナレーターの小沢昭一に「何を今さらおっしゃいますのやら」と諭された映画。 30年前に作られてた、新聞切り抜きを撮影する形式という実験的ドキュメンタリー映画。 中身は、現在の福島第一の…

モールス

クロエ・グレース・モレッツ a.k.a. ヒットガール に童貞を捧げることを誓ったヤロウどもの一人として、観てしまいました。 おしまい。 これじゃ感想になってないかな。 目黒シネマでのキック・アス上映時に、擦り込まれた映画。ホラーなシーンは、リアリテ…

スーパー8

映画「インディペンデンスデイ」を彷彿とさせる、壮大なスケールで描かれる"なんですかコレ"映画。 映画の中で、主人公の少年少女たちが、8ミリ映画を撮っていく。 本体のシーンか断片的に紡がれて、編集された劇中劇は、映画の最後に登場する。その劇中劇…

ヤバい経済学

相撲パートだけでなく、フルで観てきました。 「ヤバい経済学」を、本を読むのが面倒な人は、是非、映画で観てください!お薦めです( (c)宇多丸 シネマハスラー ) 映画は、この本をまだ読んでいない人が、その本へのイントロとしてはいいかもしれない。 そ…

キューポラのある街

キューポラのある街を初めて観た。スクリーンで観てきた。初めて、ラピュタ阿佐ヶ谷で。 劇中、バラック街の大人子供の口の端から何度か出てくる「所得倍増」という希望の言葉が、胸に響いた。 日本が、新興国としてまさに立ち上がろうとしていた時代の空気…

「ヤバい経済学」の相撲パート

Freakonomics ヤバい経済学 の映画化。 http://yaba-kei.jp/ その相撲パートを見た。 相撲八百長の本質は、不健全な形でインセンティブが発現してしまう仕組みにこそある。世間の期待とは違う形の、ゲームの規則。 書籍「ヤバい経済学」で語られたエピソード…

HOUSE ハウス

http://www.eigeki.com/obayashi/index.htmlの企画により、http://www.ttcg.jp/human_yurakucho/でのナイト上映。 ハウスは、大林宣彦のビッグバンであり、戦後の日本映画再生のビッグバン。 尾道三部作を観てから二十有余年。大林宣彦商業映画第一作のハウ…

鴛鴦歌合戦

「おしどりうたがっせん」、と読む。1939年作品。マキノ正博監督。 ミュージカル時代劇。いわゆる、時代劇オペレッタ。こんなに明るくって、生き生きした映画。これが戦前に日本で撮られていたのか。 へぇ、これが片岡千恵蔵か。女優さんが、かわいい。 http…

ヤバい経済学

5月28日日本公開。 予告編には、以下のフレーズあり。 そしてあの…"大相撲の相撲"の不正も証明できた!?データを見れば明らかだ不正は横行しているインセンティブがあれば 八百長があって当然だ八百長はなくならない!! 一方、「このたびの不祥事のため」(…

わたしを離さないで

ライムスター宇多丸がもっとも嫌いそうな、現実世界のことではない前提が映画の背景に置かれている。その点で、あまり主人公たちの感情には入り込めなかった気がする。 けれども、映画を観ながら思った。 この映画は、人間は、何らかの犠牲の上に立って生か…

ブラックスワン

国際線機内映画で観た。 主人公が持つコンプレックスは、ノルウェイの森の幼なじみ女性と同根のコンプレックス。そういう掘り下げ方ばかっかりかよ。やれやれ。 と、思いきや。 いよいよ舞台の日。舞台が始まる前からの一連の流れには、圧倒された、圧巻だっ…

ノルウェイの森

国際線機内映画で観た。 物語に、納得感が持てなかった。リアリティに欠いた。 画作りが、素敵で、詩的だった。

ツーリスト

国際線機内映画で観た。 ベニスの風景がよかった、ってとこかな。(ピリオド)

「ウォールストリート」 (そして「ソーシャルネットワーク」)

前作「ウォール街」から23年ぶりの作品だという。試写会に当たった。 なんだか、この映画、既視感、デジャビュな気がした。 そうだ、「ソーシャルネットワーク」だ。 金融とネットと、舞台は違うけど、ビジネスという意味では、同じくくり。そこでの、裏切…

今年見た映画

アバター、(500)日のサマー(目黒シネマ)、インビクタス、幸せのかくれ場所、ソルト、インセプション、借りぐらしのアリエッティ、ヒックとドラゴン、尾道三部作(早稲田松竹)、トロンレガシー(D-BOX仕様) 今さらみたい、未観映画耳をすませば、愛のむき…

インセプション

本作品では、人の睡眠中の夢の中に、別の人々が入り込む。ゆめうつつ の 人の夢の「物理的」世界に設計し、人と人との間で言葉をやりとりして、その人に働きかける。そして、「夢の中の夢の中の夢」を第3層目の夢、と定義している。 これが、この映画を理解…

チョコレート・ファイター

タイ王国のアクション・ムービー。(原題、また、英語タイトルは、「チョコレート」) タイ料理の辛さの中の旨みを感じるように、キツいシーンの連続の中のかわいらしさがいとおしくなるタイ映画。 かわいらしさ、というのは、ヒロイン ゼン(女優 ジージャ…

重力ピエロ

低温ヤケド警報。 映画のテーマ「最強の家族」は、 声高に主張されることはないのに ヒリヒリします。 プロローグが、フーガかカノンのように、映画全体の中で、そしてエピローグで、繰り返される。 伏線が、近くに遠くに、重層的に、折り込まれる。 プロッ…

WALL・E/ウォーリー

金属の質感の肌触りや、風や靄(もや)、粉塵の表現が美しい。 Finding NEMO の時は、飛行機の機内上映で見ていても映像の中の水面(みなも)の光の表現に魅せられて、地上に降りてから映画館に見に行き直したほどの経験をしてしまった。けれども、そのこと…

シッコ

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バベル

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ブーリン家の姉妹

ブーリン家の姉妹 娘を差し出す きさき って、そういうこと。

靖国 YASUKUNI

『靖国 YASUKUNI』上映中止について考える - シネマトゥデイ この映画、私は、まだ見ていません。 ドキュメンタリーに、客観性を求めるのは幻想であり、作り手の意図からは逃れることはできない。マスコミが報道する、映画「靖国」を巡る状況にも、マスコミ…

めがね

この映画、人生を浪費していると思う。と、そんな風に見えてしまう、めがね。 たそがれるには早すぎる。