スーパー8
映画「インディペンデンスデイ」を彷彿とさせる、壮大なスケールで描かれる"なんですかコレ"映画。
映画の中で、主人公の少年少女たちが、8ミリ映画を撮っていく。
本体のシーンか断片的に紡がれて、編集された劇中劇は、映画の最後に登場する。その劇中劇の方が、映画本編を食ってしまう。
それでなんとなく、映画本体の方を許してしまいたくなる。
そういえば、前にもそんな8ミリ映画が挿入してくる構成の映画があったような。
これも、劇中劇の8ミリに、映画本体すべてを持っていかれてしまった気がした(本体が ペケペケ な分だけなおさら...)。仲さん「[時かけ」の8ミリとそのエピローグは、映画をとても効果的なものにしてくれてた。
その点、「スーパー8」での8ミリはその劇中劇が作られました、おしまい、で完結してしまう。なんか、もったいない。
いったい何だったんだ!、という「スーパー8」のエンディングを引き継いで、8ミリ映画が編集されて上映されていく。その中で、日常に返っていく主人公の少年少女たちのエピローグが欲しかった。願わくば、ちょっとムフフな後味と、それでも日常にまぶされた非日常と。