雑誌「ダカーポ」休刊

インターネット時代になり、雑誌を買わなくなった。昔は、月刊ASCII、朝ジャ、AERA(朝ジャと入れ替わった頃、当初のもの)、週プレ、ダカーポなどを取っていた。 今じゃ、雑誌を買うなんて、滅多にない。日経トレンディの強烈な特集に目を引かれ、買うこと…

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 松永和紀)

新書だし、俎上に上がる話題(あるある偽装)が新鮮なうちに、読んでおきたい。 書名にもなっている「メディア・バイアス」が本書のテーマのはずだが、最終章のサイエンスライター(科学ライター)の置かれている立場(悲哀)こそ、著者が訴えたいことだった…

反社会学講座 (ちくま文庫 パオロ・マッツァリーノ)

つっこみ力 (ちくま新書 645)の出発点となる本。吟味する対象の幅広さと、3年後の検証。 こんな著者がドキュメンタリストになって過激になると、マイケル・ムーアにつながってくる、と言っては著者に失礼か。いずれにせよ、考えを世に伝えるための技術につ…

フューチャリスト宣言(梅田望夫, 茂木健一郎 筑摩書房)

夢中になること。未来に希望を持つこと。ビジョナリー、フューチャリスト。 俯瞰的な見方。自分はシステムの中のコモディティにすぎないのか。システムの作り手の方に回ってモノを見て考えることができるのか。 人類にとって言語以来の発明であるネットがあ…

クライマーズ・ハイ(横山秀夫 文藝春秋)

一息読みをしたのはいつ以来だろう(5時間もかかったけど)。reader's high。 読んでいて、ある箇所で、行間から、むくむくと絵コンテが立ち上がってくるという思いを、経験した。reader's high。 85年御巣鷹山事故を取り扱った沈まぬ太陽 全5巻も思い出さ…

ネコを撮る

ネコを撮る(岩合光昭 朝日新書) ネコを撮る際の、岩合メソッド。コツ。 ヒトを撮る、に変えても、実は、同じこと。

インテリジェンス 武器なき戦争

インテリジェンス 武器なき戦争(手嶋龍一, 佐藤優 幻冬舎新書) この本自体、虚々実々なところがある気も。

ご臨終メディア

ご臨終メディア―質問しないマスコミと一人で考えない日本人(森達也, 森巣博 集英社新書) 悪いのは、メディアか、大衆か。回復の道へのきっかけを踏み出すべきは、メディアか、大衆かニワトリ・タマゴ論を堂々巡りしていても始まらない。 映画 A [DVD] を見…

目を三角にして「正しい」を述べることよりも、つっこみ力という戦術。

統計漫談家 パオロ・マッツァリーノ による「つっこみ力」(筑摩書房 ちくま新書)で、彼は、自身を突き動かす データいじり の背景を明かす。「正しい」を真面目に訴えたところで世の一部にしか伝わらない、つっこみで世にメッセージを届け「おもしろい」世…

フリーズする脳

「フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる」(築山 節 NHK出版) 背筋が寒くなる。 フリーライターさんまでが、自分の得意分野に業務に専念できる環境を作ってしまうことによって、本書のいう症状に陥るケースがあるとは。人の創造力にも一定程度の限界…

Big Bang: The Origin of the Universe (ペーパーバック版 Simon Singh)

サイモン・シンによるフェルマーの最終定理、暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで に続く、科学三部作ビッグバン宇宙論の原本。 話の始まりが人類の歴史が残っているギリシャ時代からという手法は、シンの3作目でも踏襲されている。その時代から、宇…

統計数学を疑う なぜ実感とズレるのか?(門倉貴史 光文社新書)

中国からの輸入品による価格破壊が犯人と、私も思いこんでいたところ、「第2章通説を疑う」-「デフレの犯人は結局誰だったのか」で数字による論証は、勉強になった。 「第3章経済効果を疑う」は、シンクタンクに対する痛烈な皮肉。なら、シンクタンクを脱…

データの罠―世論はこうしてつくられる(田村秀 集英社新書)

私が好きではないのは、科学の名を語りながらウソをつくことや、統計データをもっともらしく誤用、あるいは、無理解のまま利用すること。 統計に関するこの手の本いくつもあるのだが、最近実際に手に取ることともなかったので、今回読んでみた。 この本の切…

ラジオ記者、走る 清水克彦 新潮新書

ラジオ専業局の、番組プルデュース、デスク、記者の様子が活写されている。 すぐ読めて、すごく面白かった。 この新書に関する編集者による担当者も言いたいも、連帯感があって面白い。

フェルマーの最終定理(新潮文庫 Simon Singh、青木薫 訳)

気になっていた本であったがタイミングを逸したままにしていたところ、文庫版になっていたのを発見。買って読んでよかった本。 映画のシーンを何度も何度も繰り返し愛でるように、大切にしたい数学の証明がある。 それだけのことなのに、これだけ人間味あふ…

ヤバいぜっ!デジタル日本

ヤバいぜっ!デジタル日本―ハイブリッド・スタイルのススメ(高城剛、集英社新書)

ヤバい経済学

最近読んだ本 「ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」 (スティーヴン・レヴィット・スティーヴン・ダブナー, 望月衛 訳)東洋経済新報社 この本のオフィシャルサイトは、こちら http://nces.ed.gov/ecls/って、すごい。

戦争を知らない人のための靖国問題 上坂冬子 文春新書

現役の軍国少年だった山中恒は、少国民についてたくさんの本を書いており、すっきりわかる「靖国神社」問題(小学館)は、当時の時代観、歴史観、今のマスコミが伝えないこと(今のマスコミにとっての秘部)など知らないことが多く興味深かったが、それが山…

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

最近読んだ本。食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 (安部司、東洋経済新報社)

失踪日記

最近読んだ本。失踪日記 (吾妻ひでお、イースト・プレス)

「談合業務課」 現場から見た官民癒着(鬼島紘一 光文社)

旧国鉄用地売却、都市再生の掛け声のもと、かような知恵者たちによりかくして東京は形作られているのか。

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く(山田昌弘、筑摩書房)

刊行されて1年経った本ですが、いやいや、やはり大変な本です。 家庭、教育、職業のリスク化。 教育から労働市場へのパイプラインの漏れ。 なんとなくは思っていたけど、日本だけでなく欧米でもそのことを指摘が90年代のいわゆるニューエコノミーを契機にあ…

チーズはどこへ消えた?(Spencer Johnson, 門田美鈴訳 扶桑社2000/11)

今さらですが、読みました。15分で読めちゃう勢いですね。自分の背中を押すのにうってつけな本だと思います。 ブックオフで買ってきた本はどうにも読む気にならないけれど、amazon.co.jpのマーケットプレイスでなら、大丈夫な気がする。

The Code Book: The Science of Secrecy from Ancient Egypt to Quantum Cryptography (Simon Singh, Anchor Books)

暗号通史。おもろかった。 古代ギリシャ、財宝埋蔵、エニグマ、(映画にもなっていた)ウインドトーカーズ、古代文字解読、量子暗号まで、縦横無尽。 暗号は言葉を記述する文字と密接に関連しています。この本の和訳本がでていますが、(翻訳に当たられた苦…

「「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た」 村上宣寛 日経BP社

読んだ私がバカでした、と切って捨てるまではいいませんが。 単行本としての価値は、ロールシャッハテスト、YGテスト、内田クレペリン検査といった世間で多用されている心理テストに関して、一般向け書籍であるにもかかわらず、それらの原著論文とその執筆…

「暗証番号はなぜ4桁なのか? セキュリティを本質から理解する」 岡嶋裕史 光文社新書

書名に掲げる暗証番号という入り口論もさることながら、情報に関するセキュリティに関する造詣をどれだけこの本がもたらしてくれるか、値段も安いし、と軽い気持ちで購入。結果は、やはりそれなりでした。 面白かったのは、 Windows XPにはパスワードの長さ…

政官要覧 セイサクジホウ・アイ・ピイ 季刊

政官要覧とは変な本である。その本の中の国会議員名鑑コーナーは、議員一人一人が写真付きで紹介している。 欄の写真の脇にある第1行目に乗るのは2項目。一つは氏名、もう一つは血液型!である。 党派、所属の委員会、秘書、経歴などは、2行目以下に並ぶ。

『噂の真相』25年戦記 岡留 安則 集英社新書

雑誌「噂の真相」の休刊が、ますます惜しまれます。

小富豪のための上海不思議旅行 海外投資を楽しむ会・編著 東洋経済新報社刊

日本人旅行者が上海、深圳の銀行に口座を開いて、その口座の操作方法について、今現在の情報をまとめたもの。 ジャンルというか、本の構成は、マニュアル本ということになり、したがって読み方もつまみ食い的になるのだが、中国、中国元事情の理解ができ、面…