反社会学講座 (ちくま文庫 パオロ・マッツァリーノ)

反社会学講座 (ちくま文庫)

 つっこみ力 (ちくま新書 645)の出発点となる本。吟味する対象の幅広さと、3年後の検証。

 こんな著者がドキュメンタリストになって過激になると、マイケル・ムーアにつながってくる、と言っては著者に失礼か。いずれにせよ、考えを世に伝えるための技術について考えるタネになる。


メラビアンの法則」という都市伝説。

 エセ科学を批判している人の大半は、それがエセであるという誰かの”検証結果”を読んで、知識として知っているだけなのです。

(本書から引用。ただし、引用符””はhottokeiによる。検証結果自体、真偽を吟味すべき。)

 物知りだということだけなのに、それを思考力や判断力だと勘違いしてしまってるのです。

課題図書の存立構造山中恒