都道府県別幸福度のトホホ

 法政大学のリリースから。

大学院政策創造研究科の坂本教授研究室が「47都道府県の幸福度に関する研究成果」を発表|法政大学

2011年11月10日

 11月9日(水)、市ケ谷キャンパスにて、大学院政策創造研究科の坂本光司教授と研究室の社会人学生が、様々な社会経済統計を活用して47都道府県の幸福度を40の指標から評価・分析し、それらを総合化したランキングを発表しました。

 近年、GDPやGNPといった経済指標ではなく、GNH(Gross National Happiness=国民総幸福量)の考え方が改めて注目されています。GNHの国際比較などはありますが、国内では地域間格差地域活性化が盛んに社会問題化されているにもかかわらず、47都道府県を「幸福度」という視点で調査・分析した研究は例がなく、日本初となります。

 これって、大学のパブリシティに役立つのだろうか。大学の知性、品位に疑問符が付いておしまい、では。
あ、でも政府が旗を振っているんだから(幸福度に関する研究会 - 内閣府)、知性、品位を問う先は、むしろそっちか。

 20世紀の、経済企画庁新国民生活指標では、それで最下位とされた埼玉県*1の当時の 土屋 知事がかみついて、指標そのものがなくなってしまったけど、今回の法政大学の幸福度指標については、最下位とされた大阪府橋下徹 知事は歯牙にも引っかけてないみたい?

 この手の都道府県指標で、上位に出てくるのは、広い家を持ち家で持っていて共働きの多い北陸の県っていうのが定番。

 今回の法政幸福度指標では、福井県が1位になっている。

 東の原発銀座の「福」島に対して、西の原発銀座の「福」井。両方とも「福」という漢字があるのが、皮肉に見えてしまう。

*1:厳密には、経済企画庁は、埼玉県を最下位などといった形での都道府県に関する序列化は行ってはいない。序列化を行ったのは、マスコミであり、8つの活動領域(住む、費やす、働く、育てる、癒す、遊ぶ、学ぶ、交わる)の指標値を単純平均して、埼玉県が最下位だと報道をしていた、というのが事実。格差付けして、「わかりやすく」する方が、マスコミにとって部数、視聴率が伸びるからね。