ハンガリー危機 - hottokei's diary

　ハンガリーのトークラジオが、政治的干渉を受けている。ハンガリーで危険な思いをしているのは、ラジオだけはなく、司法、金融など。

Klubrádió's Battle for the Renewal of its 95.3 MHz frequency license
Klubrádió’s licence expired in February, 2011.
The Media Council revealed the rules governing the competition at the end of this July. Their main points: a huge advantage for music and for local news.
The deadline for the bid is 30th August, 2011. The probable date of closing the whole procedure is January, 2012.
Participating in this competition by the rules provided may end in getting silenced in two ways: either we enter the competition with a programme that is sharply different from our quasi-public-service programming, or we stick to our characteristic programming and we will be stripped of our licence altogether.
Klubrádió has now remained the only spot in Hungary's broadcast scene where autonomous cultural events get reported, independent fact-finding can take place, non-governmental or opposition political personalities can have a presence, people can freely phone in, and honest debates can take place with the participation of public figures from all sides of the spectrum.
We fear that the procedure initiated by the Media Council leads to the silencing of Klubrádió.
That would bring diversity of Hungary's radio broadcasting to an end, and also to the deprivation of the daily 200-400 thousand listeners of their favourite programmes.

　毎日新聞から。 http://mainichi.jp/select/world/news/20120216ddm007030154000c.html

◇ラジオ局の危機
　首都北部の民放ラジオ局「クラブ・ラジオ」は、ブダペストでの放送停止の瀬戸際に立たされていた。１０年以上割り当てられてきた周波数の使用期限切れに伴い昨年、入札に参加したが、新たに導入された審査基準により落札に失敗したという。
　「メディア当局は、より多くの時間を音楽番組に割り当てる業者に有利な入札制度を使い、政府に批判的な言論を封じようとしている」。「ハンガリーで唯一の独立系討論型ニュース局」を自任するビチェック編集長はこう憤る。
　国家メディア情報通信局によると、商業用周波数入札は「入札額」「番組内容」「メディア経験」の各項目で審査され、最多得点者が落札する。放送時間の６０％以上を音楽、２５％以上を地元ニュースに充てることで最多点を得られるのが特徴だ。
　聴取者との討論番組を売り物にしていたクラブ・ラジオは音楽の割合を２０％から４０％に引き上げたが、「これ以上は妥協できなかった」（ビチェック氏）。「政府補助金などを止められた」ため、入札額でも水をあけられた。メディア経験やニュースの質は評価されたが、小差で落札を逃した。今は法廷闘争に希望をつなぐ。
　オルバン政権の強権体質は、司法・金融・データ保護当局への人事介入などを可能にする数々の新法からも浮かび上がる。憲法裁判所の権限縮小などを含む新憲法の制定も含め、国会議席の３分の２を占める与党「フィデス・ハンガリー市民連盟」が「数の論理」で強行した。
　最新の世論調査では国民の８４％が「ハンガリーは誤った方向へ進んでいる」と回答した。民主主義の弱体化やＥＵとの衝突による経済的損失を懸念したものだが、一方でＥＵに抵抗する動きも出ている。
　ブダペストでは先月、１０万人以上が参加して政府支持デモが行われた。参加者は、債務危機にひんした自国に対し、金融支援と引き換えに「問題法令」の撤回を迫るＥＵに不快感を隠さなかった。「西側（ＥＵ主要国）からの圧力が強まるほど、抵抗を示す声も強まる」（現地観測筋）との見方も出ている。

　なんだか、ハシズムの先を行っているようで…。