NHKの放送技術研究所の研究費も受信料?

 公共放送 NHK の放送の公共性たるところについては、政治問題になるが、問題となる分だけその分世間の批判の目にさらされていることの証拠ではある。受信料のことについて、私は完膚無きまでにその意義を否定する気はない。

 一方で、公共放送 NHK の科学技術開発の公共性とは、どこにあるのだろうか?

 NHK 技研公開NHK技術研究所一般公開)を見てきたが、NHKでなくたって、日本民間放送連盟の連盟賞技術部門にあるように、民間でも立派に研究はしている。NHKが技術開発を先導する必要はあるのか?

 実は、愛・地球博ではソニーレーザー ドリームシアターよりも、NHKスーパーハイビジョン シアターの方が、ずっとずっとすごいと思えてしまった。でも、そう思わせるNHKの技術力って、民業圧迫してない?

 NHK技研が手がけるフレキシブルディスプレイスピントロニクスの研究もしかり。

 国立研究所の独立行政法人化、国立大学の大学法人化を、無前提に万歳受け入れするつもりはないけれども、NHKの研究所にはどのような研究統治体制があるのか。ウェブを見ても、それが出てこない。また、日本の科学技術政策は、NHK技研をどう位置づけようと考えているのか。放し飼い状態になってはいないか。

 オフロード用カメラキャリアの研究の実態とは、セグウェイにビデオカメラを搭載してリモコン操作、だなんて、ちょっ〜と〜。高校生の自由研究か、そうでなかったら、それこそ防衛庁関係か原発関連産業が担うべきものでないんかい。NHKがする必要があるのか、受信料を投じて?