「出典 Wikipedia」は成り立つか?

 Wikipediaの正確性、信憑性がどの程度かということは多くのところで議論され、そして正確性は一定程度の水準に達していると思われる。Wikipediaは、便利だし、マニアックに詳しいところがあるから、のんきなブログ書きにはよい情報源になるだろう。

 しかし、論文や書籍を著す際に、そこに記述する内容についての第一次情報源として「出典 Wikipedia」と書くことは躊躇されるだろう。出典として扱おうとしても、Wikipediaの執筆は匿名状態であり、記述はネット上のものだから「出典」自体が変化してしまうリスクがある。

 出典となりうるのは、個人、会社、組織の裏付けがある、本、紀要、雑誌、新聞等の有形の限られてしまうだろう。内容の正確性に疑いが生じたら、個人、会社に責任を問うことができるし、その内容の存在は有形であり「動かぬ証拠」。