52年ぶりのロケ地巡り

 「東京物語」(1953年小津安二郎監督)の、始まりと終わりに出てくる尾道。その地を、「ベルリン・天使の詩」などの監督が、写真家の妻と訪れる。2005年秋。

ヴィム&ドナータ ヴェンダース写真展 尾道への旅
2006年4月29日(土)〜5月7日(日)表参道ヒルズ 本館地下3階「O(オー)」」

 入場料一般1000円は高いか?

 私としては、写真もさることながら、会場出口で映していたショートフィルムが、彼の深い思い入れがとても込められているのが感じられて、よかった。

 東京物語に出てくる坂の町を列車が通るシーンを、半世紀以上経った町にて思いを馳せる。

 カメラを回す撮影者の自分の息切れもサウンドとして拾いながら、きつい坂を上り、見下ろす尾道

 そんなショートフィルムには、2ヶ月前に尾道竜王山を登った私と重なるものがあった。