私は使いません、個人情報保護シール。

 企業からの案内郵便物に同封されている返信用ハガキに、差出人情報を隠してくれということで、個人情報保護シールというべきものなのか、が付いていることが多くなっている。

 この行為って、容疑者報道をするテレビ映像で、顔出しさせているくせに手錠だけモザイクをかけている*1ことのように、意図が不明。

 ハガキは、郵便物であり、信書の秘密(郵便法)があるわけだから、投函から宛先まで届く間に、差出人情報を含めてハガキに書いた内容が漏えいすることは、「制度上」ありえない。

 「制度上」ありえなくても、現実問題としては人間がすることだからハガキ内容の漏えいリスクがあるかもしれない。でも、その時には個人情報保護シールがあってもなくても、同じことだろう。*2シールなんて、すぐにはがせるし、暗号化しているわけでもないし。

 というわけで、個人情報保護シールは意味がないと思うし、資源の無駄という意味でむしろ 反対! 。その意思表明のつもりで、私は個人情報保護シールを貼らずに返信する。

 ところで、googleで「個人情報保護シール」を検索すると、それにぶら下がるスポンサーリンク、多数。需要と供給の成り立つマーケットとして、一定の規模に成長していて、それが日本のGDPにも貢献しているのか。

*1:被疑者の人権擁護を考慮するなら、顔や名前のことにまず思いを及ぼすべき。手錠を隠したからって何の意味が

*2: このことについての論考は、すでにHatena Diary上で個人情報保護シール?!個人情報目隠し自己満足シール?! - まっちゃだいふくの日記★とれんどふりーく★がなさっています。