続く札割れ

 今朝の日経から。

日銀固定金利オペ、減額でも札割れ

 日銀が資産買い入れ基金を通じて実施するオペ(公開市場操作)で、応札額が予定額に届かない「札割れ」が頻発している。0.1%の低金利で資金を貸し出す6カ月物の固定金利オペは3回連続で、市場から国庫短期証券を買い入れて資金を供給するオペは2回連続で札割れとなった。両オペとも応札額がオペ開始以来過去最低だった。

 日銀が8日実施した固定金利オペ6カ月物の入札は、8000億円の予定に対して応札額が3260億円と、前回(4月25日、5715億円)をさらに下回った。日銀は4月27日の金融政策決定会合で、固定金利オペ6カ月物の資金供給枠の減額を決めた。その後の初めての入札で札割れは止まらなかった。

 国庫短期証券の買い入れオペも予定額の3000億円に対して応札額は144億円にとどまった。

 オペに応札が集まらないのは市場の資金余剰感が強く、借り入れ需要が後退しているためだ。今後も札割れが続くようだと「固定金利オペをさらに減らして長期国債に振り替えるなど基金の枠組みを見直す必要が出てくるのではないか」(セントラル短資の金武審祐総合企画部長)との指摘もある。