電子レシート構想4 台湾編
ところで、台湾のセブンイレブンでは電子レシートが始まっている、というブログを見つけた。
http://lang-8.com/46119/journals?date=2011-10-4
台湾のレシート / 新しいレシート / 電子式のレシート
Oct 04th 2011
ここで言っている「電子レシート」の意味合いは、買い物した品目と価格のデータを電子的に受け渡してくれる、というものでは、ない。
台湾では、徴税奨励のための施策として個々のレシートに宝くじの役割を果たさせている(統一発票)。
説明すると、まず、買い物客が小売店にレシートくじを請求させる動機付けを与える。小売店は、レシートくじを発行するためのレジスターを備え付けておかなければならない。そのような環境整備によって売上がきちんと記録され、結果として、付加価値税の納税が正確に行われる。
このように、買い物客、小売店、当局にとって、三方よしの仕組み。今はやりの言葉を使えば、ゲーミフィケーション。レシートくじの仕組みを導入することのコストは、宝くじの賞金であり、そのために、徴税額と行政コストは膨らむことになるが、総体的に見れば、オーライであろう。
このような文脈の中で、台湾における電子レシートとは、セブンイレブンの電子マネー(愛金卡股份有限公司(icash Corp.)*1)を、セブンイレブンのマルチコピー機(ibon 便利生活站 - 首頁*2)に、入れれば、セブンイレブンでの買い物記録にひも付けられたレシートくじの当選を自動でやってくれる、というもの。
「電子レシート」のおかげで、台湾レシートくじの8桁の当選番号 http://english.etax.nat.gov.tw/wSite/lp?ctNode=11647 を目で見て、当落判定する煩わしさから解放される。
電子レシートには、スグレモノな機能がある。それは、くじに当たれば当選金入金も、その場で自動で行われるということ(ソースは、Qちゃんブログ。電子マネーicashに振り込まれるのかどうかは不明。)。
宝くじのインターネット販売検討*3を去年の秋になって思い出したようにする日本って、つくづくIT後進国だと思う。宝くじの所管は、ネット選挙運動さえ認めない総務省。