ニュースにならなかった、というニュース

ついにフィルムカメラ市場終焉 CIPAが統計発表停止(4月25日 週刊ダイヤモンド編集部)

 カメラや映像機器メーカーの業界団体であるカメラ映像機器工業会(CIPA)は、フィルムカメラの生産・出荷台数の統計の発表を停止した。


 CIPAには、「集計値が一定数を下回った場合などに発表の対象としない」といった内部規定がある。2月分からはその規定にひっかかってしまったのだ。

 CIPAは今回の停止につき特にコメントをしていない。統計表の下に、規定に満たなかった旨が記載されているのみだ。そのため、特にニュースにもならなかった。


 内部規定について、asahi.comフィルムカメラ、市場縮小で統計公表とりやめ」(5月4日)はもう少し、詳しく報じている。

同会によると、集計対象のメーカーが2社以下だったり、集計値の8割以上を1社が占めたりした場合、公表しないとする基準があり

 この基準は、統計とはいえ、メーカーが1社の場合、その統計はその社の企業情報であり営業上の秘密となりかねない、また、集計が2社の場合、一方の社が自社の数字をその統計から差し引けばもう一方の社の営業上の秘密がわかってしまう、ということから。

c.f. 調査の結果|工業統計調査|経済産業省

利用上の注意

【統計表共通事項】

 「χ」は1又は2の事業所に関する数値で、これをそのまま掲げると個々の申告者の秘密が漏れるおそれがあるため秘匿した箇所であり、3以上の事業所に関する数値であっても、1又は2の事業所の数値が前後の関係から判明する箇所も秘匿とした。