国民の縮図は、ガキ向けサイトに代表されるのか?

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 これらは皆、モバイルサイト。どれだけのものを知っているかと聞かれて答えに窮するのは、私だけではないだろう。

 これら19のサイトの”協力”の下、実施されたモバイルマーケティングデータ研究所による「携帯電話の利用に関する実態調査」と称するネット調査では、

1日あたりの平均通話回数は、「ほとんどない」が約4割

という結果である、と公表した。

 「携帯電話の利用に関する実態調査」と称しているが、通話しかしない携帯電話ユーザーの存在は、モバイルサイト上で実施されたこの調査では反映されようがない。

 そもそも、上の19のモバイルサイトは、おおよそガキ向けサイトであり、ネット調査のサンプルは、携帯電話利用者の母集団においてかなり偏りのある層になっていることは容易に想像がつく。

 国民の携帯電話生活を、ガキ向けモバイルサイトの標本に代表させるというのは無理がある。

 百歩譲って、女子校生の内輪ものを、あたかも日本を席巻する流行りものかのようにちやほやするようなだけなら、まだ笑い話で済む。

 眉をしかめたくなるのは、そんなネット調査を、内閣府がレポートに引用しているということ*1

今週の指標No.821  急成長するモバイルビジネスの現状 2007年8月6日

 生活必需品になりつつある携帯電話だが、民間機関のマーケティング調査によると、1日あたりの平均通話回数が「ほとんどない」と答える人が、全体の4割以上を占めた

*1:実際には、「本レポートの内容や意見は執筆者個人のものであり、必ずしも内閣府の見解を示すものではない。」という注釈が付いている。