FMとAMの間のねじれ。

 しかし、AMに存在感があるのは、NHKがあるから。第一の報道、災害対応、第二の教育を全国ネットで展開しているのは、強いイメージを残す。

 NHKのFMにおける存在は、ほぼ音楽に特化させた編成であり*1、ある意味、おまけ的存在。FM端末によっては、NHKテレビ総合放送の音声を聞けることはできるという指摘はあるかもしれない。しかし、それができるのは、NHK総合のチャンネルが1〜3チャンネルに存在している一部の地域に限った話に過ぎないし、アナログテレビ停波により4年後にはいずれ聞けなくなる。

 FMの局数・聴取者に対するAMの層の薄さ、一方でNHKがAMで放つ存在感。

 これが、日本のラジオ放送勢力における「ねじれ問題」として認識されることになるかもしれない。

 そのねじれを解消するために、極論、暴論であるが、ラジオ局は、AMからFMへの移行を考えるべきかもしれない。そのためにまず、NHKラジオ放送を、AMからFMに移行させることから。

 移行周知に必要な歳月と、受信困難地域に対するFM送信局を補完的に増設させることも考慮したら、移行計画はすぐにでも着手すべきプロジェクトになるはず。

*1:日曜喫茶室という伝統的なトーク番組があることは、ここで忘れずに言及しておきますが。