e-Japanという政府の金看板の足もと

 漢字文化を持つ日本。コンピュータの外字に関する扱いの互換性について、省庁間の扱いは決まっていないことが透けて見える。

電子政府の総合窓口
お詫び この度は、電子政府の総合窓口(e−Gov)で提供している法令データのうち、戸籍法施行規則(別表第二)に規定されている人名に用いる漢字について、人名用ではない漢字が誤って掲載されていたことで利用者の皆様には多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。今後はこのような事態の再発防止に万全を期するとともに、正確かつ利用しやすい法令データの提供に努めてまいります。

 原因について、asahi.com 13日では次のように報じている。

 総務省によると、誤りがあったのは「法令データ提供システム」の戸籍法施行規則のページ。昨年9月の施行規則改正を受け、改正を伝えた官報と同内容のデータを同省職員がパソコンでHPに移した際、「寓」を「萬」というように一部について別の字と取り違えた。またパソコン画面で見た場合に、人名用漢字とは別の字体に見えてしまった字も多数あった。

 規則改正で大幅に増えた新しい人名用漢字総務省のパソコンが対応していなかったことや、パソコンの操作ミスが原因とみられる。職員は元データとHPの内容を照合していなかった

 e-Japanのご時世が、テキストデータひとつ満足にコピーできないとは、笑止千万。そういえば、法律の条文ミスの続発があったけど、今回の件はそれ以前の話し。

 超漢字の導入を検討すべし。