オープン型調査結果に何の留保も付けないリリースをする行為。

【第175回調査結果】 〜 iモードユーザー 8,383人からの回答結果 〜
「インターネットオークションを利用したことがある」57.4%
        そのうち、「iモードでの利用経験」52.3%

 このリリースにはその調査方法を「オープン型」*1と記載しているが、そのような調査結果について

この投票は統計的な手法に基づくものではなく、結果が世論を正確に反映しているものではありません。

というような注記は、なんら見られない。

自社のことを「信頼できる質の高いリサーチ」と称するインフォプラントが、なんら留保のつけること無しに数字を述べるは、主張が矛盾している。

自社のパネル・ポリシーに則した、信頼できる質の高い22万4千人(2005年5月現在)へのリサーチ

更にクオリティの高いサービス提供をいたします
(上記リリースから)

 救いは、「オープン型調査」と調査方法について説明を添えていること。

 一定の規模の市場について何らかの定量的なデータを求める市場調査と、経済社会状況や世論を一定の精度の下で得るように統計調査とは、それぞれ性格を異にするものだろう。オープン型調査の存在意義を一方的に排除はしないけれど、

結果が世論を正確に反映しているものではありませんが、何らかの定量的なデータになります...

くらいに、..もう少しちゃんと市場調査を性格づけるにはどういう風な表現にしたらいいのだろう。

*1:オープン型とは広く呼びかけるものであり、「○○会社は今こういうアンケートをしています。ぜひお答えください」というものである。回収数は多いが、回答者に偏りがあること、時系列での比較が難しいこと、調査を行っていることが、世間にばれてしまうこと、等欠点が多い。

連載:金融サービスのマーケティング webマーケティング 保険毎日新聞:99.03(C2−17)  M&M Research Institute