貴社の記者よりも大きな責任は、貴社の報道姿勢

 5月8日既述企業の社会的責任の新基準の続きです。
 読売新聞5月13日記事「脱線事故会見巡る不適切発言でおわび…読売・大阪本社」において、

脱線事故をめぐるJR西日本幹部の記者会見で、読売新聞大阪本社の社会部記者に不穏当・不適切な発言があり、読者の読売新聞およびジャーナリズムに対する信頼を傷つけたことはまことに残念です。読者や関係者に不快感を与えたことに対し、深くおわびします。

とあった。

 これはこれとして、本当の問題はむしろ、同記事にある

遺族らの声に耳を傾け、事故原因やその背景など、惨事の真相に迫る努力を続けています

という、読売新聞社をはじめとするマスコミのJR西日本脱線事故報道の姿勢と、実際に行われている報道の内容、報道の質、ではないのか。

 下村健一氏は、私が言いたいことを、端的な見出しにまとめていらっしゃてた。

"怒り"のオーバーラン、していませんか?

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 メディアに携わった人によるメディアの critique はこんなにもスマートにできるのか、と感服。