高学歴、労働時間が短い、不安・不満が強い

 モニターを使ったインターネット調査・郵送調査の回答者に観察された共通の特徴は、高学歴、労働時間が短い、不安・不満が強い等。

 これは、独立行政法人 労働政策研究・研修機構がまとめた研究報告書「インターネット調査は社会調査に利用できるか ― 実験調査による検証結果 ―」が指摘する、正統的な調査方法である”ランダム・サンプリング+訪問面接調査”と比較した結果。この研究報告では、伝統的な標本調査や官庁統計と、5種類にも上るネット調査とを比較している。

 報告では、インターネット調査は、現段階では、従来型調査の代用として何の留保もなくそのまま用いることは不適切、と結論づけている。

 データを読むことは、データに関するデータを読むことなしに行っては行けないのである。最近の安易なネットリサーチに警鐘を鳴らす。