メジャーキャリアからの解放
au iPhoneの縛りについて、au iPhone買い替え備忘録 - 月半ばで機種変更をすることによるいくつかの落とし穴 - hottokei's diaryで考えたりしたけれど、月半ばの解約では料金を日割り計算する、ということが昨年末で終わっていた、ということを今になって知った。
これを参考にして、メジャーキャリアからの決別をしよう
【更新】auの1日解約ルール(1日解約では解約月の月額が掛からないというルール)について | ベルりんさんの掲示板 | マイネ王
NHKニュースのグラフ、露骨な印象操作
昨日のNHK 夜 7時のニュース、TICAD アフリカ開発会議の開幕に関連して、アフリカへの各国の「投資額累計」について。
日本 100億ドルに対して、イギリス593億ドル、フランス518億ドルであることを説明。
5,6倍も差があるのは、英仏は、歴史的にはアフリカを植民地にしていたという経緯があり、日本は、それに対して地理的にも離れていて、ある意味当然に思える。
それをNHKがグラフ表現すると、こうなる。
グラフは3つの色分けされた縦棒からなり、最も低い日本の棒の上に各国の数値を置き、さらにその上に各国名を縦棒の色を背景に引き継いで並べている。
その結果、日本は、英仏に対してあたかも半分程度であるような印象になっている。
このニュース映像には、続きがある。
「"あの国"」とは。
この後に流れるニュース映像で、中国と明かされる。
歴史的に言えば日英仏の時間的蓄積に対して中国は日が浅く、日本と同様に地理的に離れた中国が、いったいどれだけ急速に投資額を積み上げてきているのか。
中国について注目するべきことは、額もさることながらそのような近年の台頭ぶりのはず。
いろんな意味で、数字の扱いの丁寧さを欠いている。
横持ち表を縦持ち表へ、対話的に即時変換してくれる Microsoft Power BI
日本マイクロソフトのData Platform Tech Sales Team Blogの8月1日記事、
について、私なりの解釈を記しておく。
なお、ここでの画面のスナップショットは、このブログから拝借したものである。
無償使用が可能なWindows向けデスクトップアプリPower BI Desktopは、以下のような表(クロス表)に対して、
たちどころに、レコード形式に調製くれるというものである。
このようなソリューション、解決策、対応方法、は、政府統計の総合窓口 e-Stat などの統計表をCSV形式にしたい、というニーズに応えるものかもしれない。
MSのPower BIで言うところの「ピボット」、「ピボットの解除」。このような変換操作は、データベース、RDBMSの世界では、テーブルの縦持ち横持ち、あるいは、縦持ちテーブル、横持ちテーブルに関する Pivot、Unpivot(ピボットする、アンピボットする)という話題である。
Parallels上の仮想WindowsにおけるCドライブディスク容量拡大の手順
MacのParallels仮想マシンとして設けているWindowsCドライブディスク容量が足りなくなった(Windows 10アニバーサリーエディションを入れようとしたら、ディスク容量が足りないと文句を言われたため)。そこで、容量拡大を施した。
通常のDOS/Vマシン上のWindowsであれば、[PC]-[管理]-[コンピュータの管理]-[記憶域]-[ディスクの管理]をいじれば済む話である。ところが、これがMac上に仮想化したWindowsでは手間取ってしまい、かなり行きつ戻りつしてしまった。
自分の備忘録として、やった手順を、以下に記しておく。
1 前処理
1.1 仮想Windowsの中で、システムのバックアップ
以降の過程を失敗した場合の保険として、バックアップをまず取るおく。
1.1の補足説明 この手順が面倒ならスキップしても構わない。しかし、以降の過程を失敗した場合の結果は、ご自身で責任を取って下さい。
1.2 Parallels上で作っていた、仮想Windowsのスナップショットを削除
私の場合、Paralles上で、仮想Windowsのスナップショットを、以前作っていた。
これを削除する必要があるために、Parallels Desktop コントロール センター の「スナップショットの管理」から、以前作っていたスナップショットを削除をする。
1.2の補足穂説明 既存のスナップショットがあると、2の段階で Parallels から以下の文句を言われてしまう。「1つ以上のスナップショットがあるため、ハードディスクのプロパティを編集できません。 このディスクは1つ以上のスナップショットがある仮想マシンに属しています。スナップショットを削除してから、やり直して下さい。」
1.3 仮想Windowsをシャットダウンさせ、窓を閉じる(サスペンドする)。
2 本処理
2.1 ParallelsにおけるWindowsに割り当てていたディスク容量を拡大
Parallels Desktop コントロール センター の Windows 上で「構成」から、[ハードウェア]-[ハードディスク1]を選び、編集ボタンを押す。
ここで、まず、ParallelsにおけるWindowsのディスクサイズを拡大することができる。
2.2 仮想WindowsのCドライブ容量を拡大
2.2.1 仮想Windowsを起動
Parallels Desktopコントロールセンターから窓をレジュームし、仮想Windowsを再開する。
再開した仮想Windowsの Cドライブの容量を確認しても、この時点では、容量は拡大してくれてはいない。
仮想Windowsで、[PC]-[管理]-[コンピュータの管理]-[記憶域]-[ディスクの管理]を出してみる。そうすると、せっかくParallelsで拡大した分の差分(増分)のことが「回復パーティション」として扱われていることがわかる。この「回復パーティション」を解放してあげる必要がある。
そこで、Windowsの中でも、以下の2つの手順を踏む。
2.2.2 回復パーティションを削除する。
「コマンドプロンプト(管理者)」で以下の作業する。
pcmanabu.com
(「ITスキル習得サイト PCまなぶ」さんを参考にしている。お世話になりました、ありがとうございます。 )
2.2.3 Cドライブディスク容量を拡大する。
[PC]-[管理]-[コンピュータの管理]-[記憶域]-[ディスクの管理]を出してみる。目的とするCドライブの上でマウスを右クリックして「ボリュームの拡張」を呼び出し、上で確保したすき間をCドライブに食わせる形で拡大させる。
血液型性格判断を授業に導入する沖縄県立普天間高校
平成27年度「英語教育実施状況調査」の結果についてに関して、現地取材をした 日経新聞 の16日(土)から。(以下、赤太文字は、筆者による。)
「英語立県」沖縄 本当に最下位?
高校生英語力調査 英検準2級取得は多く 教員の主観影響も文部科学省が4月、都道府県別の成績を初公表した公立高校生の英語力調査で、沖縄県が最下位になった。同県は「英語立県」を掲げて指導に力を入れてきており、「まさかの結果」(県教育委員会)だった。調査手法や県別順位の公表には専門家などからも疑問視する声が上がる。しかし、同省は効果が期待できるとして来年度以降も公表を続ける考えだ。
米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に近い県立普天間高校(同市)の1年生の英語の授業。「Talk about your blood type.」。生徒はペアになり、互いの血液型や性格を聞き出す。日本人が苦手な「話す」力の指導に重点を置き、日本語はほとんど聞こえない。
この記事は、いろんな意味で、ひどい。
文部科学省が公表している都道府県別結果は、記事が言う「県別順位」(相対評価)ではなく、絶対評価可能な数値である。
特に、沖縄県を最下位としているのは、以下の(e)である。
(a) 普通科等の高等学校第3学年に所属している生徒数
(b) (a)の内,英検を受験したことがある生徒数
(c) (b)の内,英検準2級以上を取得している生徒数
(d) (a)の内,英検準2級以上相当の英語力を有すると思われる生徒数[(c)以外]
(e) (c)+(d)/(e)
教員の主観が入るものであり、このデータの客観性が疑われる。
英語以前に、科学的根拠のない血液型性格判断を教育の場に持ち込んでいる沖縄県立高校、県教育委員会。そして、そのことについて、疑問を差し挟むことなく記事を書いている新聞社の記者とデスク。これらの人々は、教育に従事したり、教育を語る資格があるのだろうか。
共働きと虐待の関係
こんな見出しのウェブ記事。
共働き家庭ほど虐待は少ない 通説と逆の結果が出た - 被害率最低は鹿児島、最高は大阪。育児の孤立化がリスクになる
日経DUAL 子育て・教育2014.05.09
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2612
何だか違和感。
「共働き家庭ほど虐待は少ない 通説と逆の結果が出た」
っていうことは、通説とは
「共働き家庭ほど虐待は多い」
ということ?
両者の関係について、散布図を引用する。
資料:厚労省『福祉行政報告例』(2012年)、総務省『人口推計年報』(2012年)、総務省『就業構造基本調査』(2012年)
- 共働き世帯率が高い県ほど虐待被害率は低い
撹乱(かくらん)はありますが、共働き世帯率が高い県ほど虐待被害率が低い傾向がみられます。回帰直線は右下がりです。相関係数は-0.499であり、1%水準で有意であると判定されます。ほう、通説とは逆の結果が出ましたね。
1%有意 なのですか。それにしたって、絶対値0.5では相関としてはゆるい。
このグラフ自体、なんだか居心地悪い。
あてがわれている傾向線が、何だか変。
紫色ゾーンにある5府県を除外して傾向線を描いているような気がする。
それにこのグラフ、横軸に波線を噛ませることをしておらず、目盛りにおける原点の扱いも危なっかしい。
グラフを加工させてもらう。それがこれ。
傾向線の負の傾きは、たぶんもっと右肩下がりになるようになるのではないか。
横軸「幼子がいる核家族世帯の共働き率(%)」については、「6歳未満の幼子がいる核家族世帯のうち、夫婦共に就業している『共働き世帯』の比率」であることの説明がある。
しかし、縦軸「幼児の虐待被害率(1万人当たりの件数)」は、なんなのだろう。その説明が不十分。被虐待者のうちその年齢が学齢未満のものを、学齢年齢未満の推計人口で割ったのだろうか。実は、ここら辺の数字は、利用可能な統計データの定義を厳格に解釈すると入手不能なものが現れてくる。それを押して、データがどのように構成されているのかをキッチリ推測、再現しようとする気力が、今の私には意欲が湧かないので、断念。
思うのは、共働きと虐待の間には、直接的な関係があるのではなく、両者の間に第三の要因、交絡要因があるのではないか。QoLの高い北陸地方の県は、著者が作った散布図の中野どこにポイントされるものなのか、興味がある。