英辞郎に出てくる例文の内容に、思わず…

 ウェブに書いてあるからと言って、そのことが真実であるとは限らない。そんな話。

 アルクのサイトでオンライン英和辞書として有名な使える、英辞郎

血液型は、その理由を考える上で、非常に客観性の高い基準なのです。
Blood groups are very objective criteria to think the reason why."〔【出典】Hiragana Times, 1990年8月号◆【出版社】株式会社ヤック企画 〕 全文表示

 思わず、おいおいおい。

 他にも、

「血液型人間学」はまだ新しい学問です。
"'Blood group humanics' is a new science.〔【出典】Hiragana Times, 1990年8月号◆【出版社】株式会社ヤック企画 〕 全文表示

 あちゃー、英辞郎、やっちゃったよ。

 もう少し、見てよう。

この両国における血液型への多大な関心は、ちょっとした定番の笑い話になっている。特に、自分の血液型を知らない -- そして全く関心のない -- 人の多い欧米諸国と比べればなおさらである。
The considerable interest in blood types in the two countries has become something of a running joke, especially when compared to Western countries in which many people don't know - and don't really care about - their blood group.〔【出典】Global Voices Online◆【英文】Lee Yoo Eun ◆【和訳】Mamiko Tanaka ◆【License】CC BY 3.0 〕

 おや、言っていることが反対の立場になった。
そうそうそう、そういうことなんだよね。

 いったい、英辞郎って、二重人格?

しかし、後の調査では、血液型は世界中に異なる比率で分布しており、それ故人種差別主義者や帝国主義者の中には血液型性格分類について非統計的な調査を発表した者もいたことが明らかにされた。
However, later studies revealed that the different blood groups are distributed disproportionately across the world and this prompted some racist, imperialist researchers to publish non-statical reports on the theory of blood type personalities.〔【出典】Global Voices Online◆【英文】Lee Yoo Eun ◆【和訳】Mamiko Tanaka ◆【License】CC BY 3.0 〕

 だんだんとわかってきた。

ブロガーのWawooooは、自分が引っ込み思案なA型であるという理由でクラスのみんなの前で話したくないと言い張るある児童の例を用い、世間の血液型性格分類信仰を増強させる韓国社会の集団主義の働きを批判している。
Blogger Wawoooo, using an example of a school kid who refuses to speak in front of class because he is the shy A blood type, blamed collectivism's role in Korean society in bolstering public belief in the blood type personality:〔【出典】Global Voices Online◆【英文】Lee Yoo Eun ◆【和訳】Mamiko Tanaka ◆【License】CC BY 3.0 〕

 英辞郎は、価値判断をしているわけではないんだ。

 英辞郎は、言葉狩りをしていない。

 世の中に現実にある言葉を収録しているんだ。


 英辞郎、お前ってそうだったんだ。

 よしわかった、私もそのつもりになって、お付き合いを続けよう。