シニア消費をほめはやす前に

 一部の経済誌や経済紙は、しきりにシニア消費をもてはやしているが、私にはむなしく聞こえる。

 シニア消費により子や孫の世代にお金が巡っているという見方はでき、それは事実であろうが、それは、若者消費が弱いってことの裏返し。

 シニアは、消費をする原資として預貯金を持っている。消費に回る分よりも、将来不安に備えて眠っている現金の存在がある。

 相続税贈与税に関する政策を調整することにより、より消費に回るように知恵をしぼれないか。