Garbage in, garbage out (ゴミからはゴミしか生まれない。)
日本経済新聞社 行動規範から
基本理念
「わたしたちの使命は、幅広い経済情報の迅速で的確な提供や中正公平、責任ある言論を通じて、自由で健全な市場経済と民主主義の発展に貢献することである。」(以下、続く)
日経新聞の経済情報の最近の幅の広さには、日々、舌を巻くことが多い。今日の夕刊には、こんなことまでカバーしている。
社会面(社会1)「息子は石川遼選手を目指して」 母親調査で首位
遼君のようなひたむきな人になって――。人形メーカー「久月」(東京)は「息子にどんな人になってほしいか」と母親に尋ねたアンケートでプロゴルファーの石川遼選手が1位になったと、5月5日の端午の節句を前に発表した。
石川選手は一昨年トップで昨年も2位と高い人気を誇る。担当者は「目標に向かって努力する姿にわが子を重ねるのではないか。現代の世相に合うかわいらしさを備えているのも母親好み」と分析している。
久月によると、アンケートは昨年2月から今年1月にかけて実施。母親470人がタレントやスポーツ選手、歴史上の人物から回答した。
父親や祖父母にもアンケートしており、母親を含めた全体(1353人)では坂本竜馬が1位だった。
ニュースソースに対する批判(内容吟味)精神が感じられない。
ニュースソースの言うがままに自称「母親調査」の看板を、記事見出しそのままに紙面に書いている。
こんな性根を持った人間が、記者と編集デスクを務めながら、また、役所の記者クラブにも配属されたりもしてるんだろうなぁ。
戦中の「大本営発表」、1年前から続く原発報道のことを思うと、感慨深いものがある。
第2面(ライフ&シェア)花見、1時間未満が6割
桜の季節を迎えた。電通総研が花見に費やす時間(446人が回答)を聞いたところ、1時間未満が全体の約6割に上った。働き盛りの30代(67.9%)、40代(68.8%)で割合が高い。
花見の場所では「近所や職場の近く」を選ぶ人が65.5%で、「名所といわれる場所に行く」(32.5%)を大きく上回っている。さらに花見でしたいことのトップには「手作り弁当の持参」(56.1%)があがった。
電通総研では「昼食のついでにピクニック気分で楽しむ人が多いようだ」とみており、花見も「安・近・短」志向が強まっている。
意味不明です。
飲み屋にて、酔っ払った得意先が言う言葉に対して、ただ相槌(あいづち)を打っているリーマン。
そんな姿勢、そのもの。
広告代理店や広告出稿社がネタ元の露骨な提灯記事は、フリーマガジンR25の専売特許ではもはやない。
読者から購読料を取っている経済紙が、このようなざまをさらしているのは、ニュースやバラエティという看板を掲げたステルスマーケティング・ビデオクリップ番組比率を拡大させている放送局(政府から電波免許をもらっている。)とも、重なる。
実際、テレビ番組では、こんな新聞記事を大写しにして、したり顔コメントを放送してもいるわけで…