弱者保護

 「自己責任」という言葉は、責任逃れの際の常套句として、すっかり定着した感がする。

 大宅映子が、日本ユニシスグループのイベントBITS2009で「どうしたら日本を元気にできるか」という演題で講演をした。

 以下、引用的に紹介するが、これらの文言は私の記憶に基づくものであり、録音していたわけではないので正確性を欠くことをあらかじめお断りする。

 政府の審議会の委員の役を仰せつかる際、私は、”個人”と”地球”の立場を代表して発言をする。

 審議会の他の委員は、多くの場合、どこかの”団体”を代表して発言をする。”団体”とは、それが組織化されている時点で、既得権を有する立場になっている場合がある。他の委員の方は、自分の言葉でなく、団体の誰かが作った紙を読み上げることが多い。

 日本を元気にするためには、”弱者保護”という大義名分の下で既得権を守ろうとすることを断つこと。

 蛇足だが、ここでいう”弱者”とは、声なき声の民のことを言うのではなく、既成の”団体”を指す。

 大宅映子言うところの”個人”、”地球”とは、”団体”に対するアンチテーゼであり、(局面によっては)声なき声の代弁。

 話は、国民を弱者扱いして、実際には被害の実例は1件も報告されていない薬のネット販売規制に。楽天サイト掲載の日本薬剤師連盟からの献金についてに言及*1