男の座りション調査、これもネット調査。
食品偽装が喧伝されるが、賞味期限が製造側の手の内にある限りは、消費者はわかりようもない。
ネット調査だって、調査の実施内容は調査実施者が抱え込んでるかもしれない。
たまたま実施したネット調査の結果を、自社のプロモーションに有利だからといって、人目を引く見出しをつけてプレスリリースという名の「食えない」ゴミ情報を流す。そのような事例は枚挙にいとまがなく、マスコミが飛びついて記事にしてくれれば、その広告効果は、宣伝費に換算したら大きなものがある。
松下電工のリリース「男性の座りション約50%」、をメディアはそのまま使って見出しに使っている。
この調査もネット調査である。
この調査に回答した人は、答えやすい人、答えたい人がほとんどではないのか。松下電工は、回答者の年齢階級、男女別構成比を明らかにしていない。年齢層の高い男性の標本の大きさはわずかではないか、と私は見る。
松下電工は同じ調査を過去も実施しており、「座りション」の比率が拡大していると主張している。そのような変化の方向についてであれば、ネット調査でも把握できる可能性はある。だが、回答者の構成自体が年を追って変化して、それが「座りション」比率拡大をサポートしている疑惑をぬぐい去ることができるかどうか、やはり吟味が必要。
2007年12月12日
松下電工「トイレ使用実態調査」で男性の「座りション約50%」と判明
トイレは「座って」快適性アップ松下電工株式会社は、関東・関西在住の30歳代〜50歳代の夫婦に小便スタイルのアンケート調査を実施※1(筆者注 リリース内容をよく見ると、このネット調査は、既婚者の男女に聞いている、というもの。一見すると、一組の夫婦の両方に尋ねているように受けとれられるが、実際にはそうではない。松下電工は誤解を招く紛らわしい書き方をしている。)。女性には「旦那の小便スタイルは?」男性には「自身の小便スタイルは?」と設問を設置したところ、約半数が「座ってしている」と答え、8年前と比べ3倍以上に増えていることがわかりました。
当社では同じ調査を過去2回実施。「座りション」スタイルは年々広がっているようです。※1 調査日:2007年6月 調査対象:30歳代〜50歳代/関東・関西居住/既婚/男女 調査人数:1036人
調査方法:インターネット
尚、このような「トイレ使用実態調査」は、トイレの商品開発にあたり実施するもので、定期的行っている調査ではありません。