東京ドーム5万5千人から2人分を選ぶ

視聴率の正しい使い方 (朝日新書 42)

 TBSラジオ 安住紳一郎の日曜天国「ゲストdeダバダ」リサーチ評論家の藤平芳紀さん

「視聴率の正しい使い方」(朝日新書)のプロモーションで出演。

 ビデオリサーチの「http://www.videor.co.jp/rating/wh/04.htm」を例に、関東地区のエリア内総世帯数1500万世帯から調査対象600世帯を抜き出すことを

抽出の程度は、例えれば東京ドーム5万5千人から2人分を選ぶ。

選ぶときは一塁側からだけ抜き出してはいけない

と説明。うまい。

 また、ビデオリサーチの視聴率調査で、日頃、目にすることがあるのは、関東のこと。しかも世帯視聴率調査であり、個人視聴率ではない。日本全国1億人のことではない、とも。

 また、ビデオリサーチhttp://www.videor.co.jp/rating/wh/07.htmにある「データで視聴率が10%と出た場合、考慮すべき標本誤差は±2.4%」について

安住: 7.6%と12.4%となると、関係者のモチベーションは全く違ってくる

藤平: その誤差でいいと言ったにはビデオリサーチとユーザーであるテレビ局との間の打合せの結果

と、いなす。

 一方で、放送中、15% + 2.4% = 17.6%と言うなどの安住の間違いに、藤平は、番組の進行を考えてなのか、いちいちに細かいつっこみは入れなかった。優しい。