訪問催促員はGPSを装備

14日のasahi.comから

市税の訪問催促など民間委託へ 浜松市が全国初

 静岡県浜松市は14日、滞納額20万円以下の市税と国民健康保険料について、滞納者に直接会って納付を求める訪問催告と収納の業務を来年10月から民間委託すると発表した。電話による催告は、来年7月から先行して民間委託する。電話催告の民間委託は堺市などで行われているが、総務省税務局によると「訪問や収納まで民間委託する市町村は把握していない」という。

 浜松市の市税滞納額は05年度末現在71億2700万円。現在は30人いる嘱託職員に訪問催告と収納を行わせているが、12年までに全業務を民間委託する。訪問催告は資産差し押さえなど公権力の行使が前提の強制徴収とは違い、地方税法などの規定で民間委託できるという。

 個人の課税情報を扱うため、委託先との契約には守秘義務や再委託の禁止を盛り込む。そのほか、個人情報の入った訪問用カバンに、置き忘れ防止のため全地球測位システム(GPS)装置を入れるなどの対策をとるという。