ナスカ展、初めて目の当たりにした霧箱

 上野の国立科学博物館(通称 科博)に、話題の世界遺産ナスカ展を見に行く。

 「バーチャル(VR)で飛ぶナスカの地上絵」というのが売りだというけど、その実態は...。

 地上絵のある広大なナスカの風景を3次元ポリゴン空間の中にけっこう精密に再現して、その中を飛行機に乗った視線でフライトシミュレートした画像を題すクリーンに投影するというもの。観客の座席は傾いたり揺れたりするわけではない。ただの会議いすを並べただけでした。

 でも、一度訪れてみても、おもしろいかな。実際、VRナスカは、2回鑑賞した。

 近代的なコンクリ建築の新館が全面開業してから初めて訪れた科博。伝統と風格を感じさせる本館は現在改装中。

 原理を教科書でしか読んだことのなかった霧箱を、科博地下3階で、見られたのはよかった。

 このフロアは、長さや質量、重力といった単位を測る機器を置いて説明している。これは、東京お台場のみらい館にもなかったのでは。おもしろかった。