確定申告と税務署

 自宅にて国税庁ウェブサイトhttps://www.keisan.nta.go.jp/h17/ta_top.htmを使って様式を作った。

 去年の「確定申告書等作成コーナー」は、作業中のサーバが混乱して、作成途中の自分の情報が表示されずではなく他人の情報が表示されるという不具合があったという報道があったが(ということは自分の情報も流出されている恐れあり)、今年はそのような障害報告は聞いていない。

 このコーナー、去年よりもこなれている気がする。ブラウザ上であてがわれる選択肢をこなしていけば書類が作ることができるのは、便利。入力段階に応じてハイパーリンクをクリックすれば、その場に必要なヘルプが出てくるので安心して作業ができる。ヘルプは文字だけのものでなく、源泉徴収票のイメージを取り込んで「その票のこの欄」と示してくれる。

 紙でこの作業をしようとすると、複数枚の様式がある場合に異なる様式をまたいだ転記作業が煩雑、首っ引き状態になりめんどくさい。

 紙作業の優位性は、書類作成を途中でいつでも中断、再開できることにある。一方、コンピュータを使ったウェブ上での作業の場合、保存がきかないのではと思っていた。しかし、作業途中の情報を、ローカルディスクにファイル保存できることもできる。

 あとは、住基カードICカードリーダを持っていれば、自宅で申告手続きが完結する(はず。添付書類のことを除けば)なのだが、持っていないので、税務署に足を運ぶ。

 〆切間際の税務署は、朝の9時から道路には車が、庁舎外にも人があふれかえっていた。庁舎内も書類作成用テーブルも立錐(りっすい)の余地がなく、記入方法が分からないと訴えるイライラした申告者達がそこかしこにいて、およそ長居したくない状況。

 書類を提出する列も長蛇。書類は作成済みにしておいてよかった。書類を受領してもらって、そうそうにその場を後にする。

 一時点において限られた場所で大量の事務処理を実地に紙で行うということは今の時代、あほくさい。しかし、電子政府とやらの時代はまだここには到来していない。