統計読解力の好例

 d:id:hottokei:20060112にて、ある新聞の統計読解力について見てみたが、東京新聞にはよい例があった。

死者全国ワースト6 変わらぬ『危機的状況』 事故統計を分析

 昨年の県内の交通事故死者数が三年連続で三百人を切った。県警は昨年の十大ニュースの第六位にあげ、「大きな成果」と強調している。しかし、本当に胸を張れるの? 統計の数字をじっくり分析すると、この裏に思わぬ“危機的状況”が隠されているようで…。 (布施谷 航)

(中略)

 ただ、事故は本県だけでなく、全国的に減少傾向にある。

(中略)

 このため、本県が死者を三百人に抑えられたことは、他の都道府県と比べて目立って減少したというわけではない。依然として、全国ワースト6位の「交通事故多発県」のままだ。

 人口が同規模の広島県ではワースト13(死者数百八十七人)や、ワースト22(同百二十人)の京都府などと比べてみても、本県の死者数が多いことが分かる。県警交通企画課は「本来はワースト10以下が当然なのですが」と話す。北海道に次ぐ道路総延長があるとはいえ、京都府並みのワースト20以下を目標にするべきではないだろうか。

 この原因はどこにあるのか? 

(以下、続く)

 記事では以降もいろいろな分析の視点を提供してくれています。
 「ある新聞」さんは爪の垢でも煎じて...