ナンバー・ローンダリング(Number Laundering 数字洗浄)

 マネー・ロンダリング対策金融庁)に触発されて、こんな言葉遊びを...

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書) 統計でウソをつく法―数式を使わない統計学入門 (ブルーバックス) 統計はこうしてウソをつく―だまされないための統計学入門 
 ナンバー・ローンダリング(Number Laundering 数字洗浄)とは、怪しい起源の統計データの源泉を隠すことで、例えば、マーケティング関係者がいい加減な標本設計を隠匿した”調査”による数字(ウェブやテレビ番組における投票アンケートなど)を作ったり、へ理屈をこねる人が定義や対象が異なる数字を組み合わせて都合のよい数字(往々にして適切な解釈からかけ離れたもの)を発表したりする行為がその典型とされています。

 このような行為を放置すると、数字が一人歩きすることにより、将来の数字洗浄に再び使われたり、時の政権や企業がその数字をもとに正当な政策・経済活動に介入し支配力を及ぼすおそれがあることから、ナンバー・ローンダリングの防止は民主主義社会にとって重要な課題になっています。

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