円ドル為替反転

 ドル需給に影響与える米「雇用創出法」(植野大作)(2004/12/9)によれば、アメリカ企業の国外利益の還流は12月末まで活発化しているはずだったのだが、クリスマス休暇入りを目前に控えて、もう縮小傾向に入っているようである。

 1年前は100円/$を突破しそうなくらいに円高だった。それがずる、ずるっと、円が安くなり。9月には110円/$。9月の衆院選で日本の株価は高騰するが、為替は一本調子でますます円安となり先週末までに121円/$。そして、今は、115円/$。

 伊藤洋一 ycaster day by day 12月14日によれば、12月13日の今年最後のFOMCの後に発表された声明文が、潮目が変わった転機になる。それにしても、2日で4円高とは激しい。

 120円割れの円安は、今になって思うと、120円のノックアウト型オプションを狙った思惑的な強引なドル売りだったのだろうか。そういえば、原油も、今年を振り返れば、あの高騰劇は何だったんだろうかというように、今の価格水準への戻りがある。世界的にだぶつくマネーによる気まぐれなのか。

 アメリカドルには、不動産バブル、住宅ローンというリスク爆弾を抱えていることに気をつけないといけない。そして、次の波乱は、株価か。そして、JGBは...