ペットの犬口、猫口

 来月1日は、総務省国勢調査、人口の調査であるが、ペットの犬や猫の数が子どもの数よりも多いとか、そんなことを新聞ラジオで立て続けに聞いたので、調べてみた。

 これは、ペットフード工業会第11回(平成16年度) 全国犬猫飼育率調査結果が、その源らしい。 (→ その後、犬猫飼育率 全国調査という名前になっている。)

 犬猫飼育率 全国調査の調査結果をご覧頂く前にを見るとは、調査方法について興味深い記述が。

 近年、単身世帯でのペット飼育率が高まっているという傾向を受け、前回の第10回調査では一部地域において、初めて単身世帯への聞き取り調査を実施しました。
 その結果、当初の予想より単身世帯での飼育率が高かったため、今回は調査対象を全国に広げるとともに、より精密な実数把握にむけてインターネットを使った新たな調査方法を採用しました。
 また、2人以上世帯と単身世帯に分けて各設問の回答を得ていることから、昨年度までの数値は“参考値”として扱うこととし、これまでの調査結果と今回の結果を時系列などで並べて扱ってはおりませんのでご了承ください。

 インターネットを使った方法が精密な実数把握になるかどうかについて、無批判には受け入れられない。調査費用削減の方便になっていないか。もっとも、調査環境、とりわけ、単身世帯については厳しい一方であるが。このようなことに関する議論は、今は他に譲る。

 この調査が意欲的であるなことを認めてあげたいのは、調査対象として不十分なカバレッジしかなかった単身世帯の取り込みに努めた点である。

 この調査の調査方法について、調査概要をさらに見ると、

抽出方法 ・・・ IntageWebモニターからの抽出

◆ ウエイト集計について
 全国の世帯数と人口数の各構成比に合わせるため、有効回収数に「地域別×年齢別(単身は性別)」のウエイトを掛けた。

とあった。

 「IntageWebモニター」とは、と思って調べてみると、どうやら、Yahoo!モニターのことらしい。集計では比推定も取り入れていることを明らかにしている。Yahoo!モニターは、検証調査についても公開しており、ネット調査の中ではまだ良心的な方である。