地デジ浸透度調査

 総務省地上デジタルテレビジョン放送に関する浸透度調査の結果によると、地デジ認知率は78.4%、世帯普及率は8.5%という。

 総務省の通信利用動向調査同様、この調査も郵送調査のようである。一般に、郵送調査は回収率がどうしても低くなるので、回収率に留意して結果数字を利用、解釈すべきである。通信利用動向調査では回収率が明らかにされているが、この地デジ浸透度調査はそれが不明。特に、この調査の場合、テレビ、デジタルものに関心が強い人に回答者が偏る可能性もある。

 世帯普及率は8.5%は、どれだけ真実に近いか?

 浸透度調査が行われた頃には地上デジタル放送普及件数月合計 累計 は、400万台を越えたらしい(nhk/digital 地上デジタル放送の普及状況)。

 一方、世帯数は、およそ5000万(住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数(平成16年3月31日現在)(総務省)。

 400万 / 5000万 = 8% となり、かなり近い。

 しかし、である。地デジの需要者は、家庭だけでなく、企業、事業所だってある。400万のうち、どれだけが家庭向けで、どれだけが企業向けか定かでない。