[IT]IP電話に”関税”を課しているのは、日本だけ。しかも、400%超もの障壁 - Skype料金表

 スカイプ Skype から、各国の固定・携帯電話に対するプリペイド料金(per minute rates)表を見てみると、妙なことに気が付く。

 国によって、料金は異なる。

 同じ国の中でも、その国の中の携帯電話会社によって、料金が異なる場合もある。

 また、同じ国の固定電話であっても、その地域によって、料金が異なる場合もある。(その国の中でも都市部への通話は安い、など。)

 また、ヨーロッパの一部(イギリス、ドイツなど)やオーストラリアには、Shared Cost や Special Service、Toll Free*1という回線があり、これらに対しては別の(通常の固定電話(landlines))に対して、高価な料金が課されている例がある。

 その点、日本では、固定電話の地域や、携帯電話のキャリアによって、区別はない。ところが、IP電話については、区別されている。

http://www.skype.com/intl/ja/prices/payg-rates#viewAllRates (1分間当たり)
全料金:   VATなし料金: VAT込み料金:
日本       3円22銭    3円70.3銭
日本 - VOIP   17円50銭   20円12.5銭
日本 - 携帯電話 17円50銭   20円12.5銭

 IP電話VOIP)が区別されている国は、Skype料金表の上では、日本だけ、である。

 Skypeで日本に電話をかけようと思っても、通常の固定電話とIP電話は、見かけ上区別が付かないのが困ったものである…、と思ったが、それ以上におかしなことがある。

 IP電話は、固定電話よりも通話コストが安く上がるから普及が進んでいるのに、どうして、そのIP電話が、Skype通話では高くなるのか?本来であれば、これは逆の関係になっているべきものじゃないのか?

 IP電話は、携帯電話と同等の料金となっている。IP電話って、そんなに高いものなのか?

 フリーダイヤルやナビダイヤル(0570)のことを振り返ってみよう。

 フリーダイヤルやナビダイヤルが、携帯電話や国外からの電話をはねつけることは理解できる。けれども、フリーダイヤルやナビダイヤルは、どうして、IP電話をはねつけてしまうのだろう?

 日本の電話料金体系の中で、 IP電話に妙な足かせがある。何のトリックだろう?

*1:フリーダイヤルのこと。