新聞社世論調査の質問文比較

 読売新聞11月5日朝刊「基礎からわかる『世論調査報道』」(世論調査部・寉田和久、塩見尚之 担当)。ボリュームにして7段強を咲いて、インド洋における給与活動継続に関する報道各社の世論調査を題材に、調査方法の違いなどを掘り下げている。

 面白いのは、読売、毎日、朝日の3紙の質問文を並べていること。

質問文
(読売)政府は、現在、テロ対策特別措置法に基づいて、インド洋に海上自衛隊の艦船を派遣し、アフガニスタンで対テロ作戦を行っている多国籍軍の船に、給油活動などを行っています。派遣の期限は11月1日で切れますが、あなたは、海上自衛隊給油活動を続けることに、賛成ですか、反対ですか。

(毎日)政府は、海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動を継続するため、新しい法律の制定を目指しています。あなたは給油活動を継続することに賛成ですか、反対ですか。

(朝日)アフガニスタンでテロ組織と戦うため、アメリカ軍などの艦隊がインド洋に派遣されています。この艦隊を自衛隊が支援するためのテロ対策特別措置法の期限が、11月1日に切れます。自衛隊の活動を続けるために、政府は新しい法案を国会に提出する考えですが、民主党は反対する姿勢です。あなたは、インド洋で自衛隊が活動を続けることに賛成ですか。反対ですか。

(太字は読売新聞紙面からのもの。)

 記事のまとめとして、「信頼性を高める取り組み」とあり、読売新聞社世論調査の面接方式、電話方式(RDD方式)について記述しているほか、

インターネット調査の信頼度向上の可能性を探る

としている*1

 読売新聞社は皆さんに世論調査のへの回答をお願いすることがあります。公正で信頼度の高い調査のためとの趣旨をご理解いただき、ぜひご協力ください。

*1:同じ読売新聞の調査として、以前、「働くことが不安、社会性欠き孤立…ニート、フリーター」というのがあったが、その調査の担当記者は、今回の記事を読んでどう思うだろう。