公的年金問題。民間の保険商品と比較すると...

 公的年金に関して、これだけの規模で問題が取りざたされるようになったのだろう?

 民間の保険商品でも、保険金不払い問題があった。とはいえ、民間の保険商品では、加入者に関する情報は少なくても管理はされていた。今の公的年金は、加入者記録自体が問われており、民間保険以前の問題である、根が深い。

 ではどうして、民間なら管理できていた加入者情報の管理を、公的年金ではできないのか?

 加入者が、自分が加入者であることを自覚して、その情報を確認できていたかどうか。保険加入、保険料払い込み手続きは会社任せだったりして、本人は加入者であることの自覚ができない。年金手帳(詳しくはwikipedia)はあるかもしれないけど、それでは不十分であっただろう。”通帳”形式や、生保会社のように1年に1回案内を出すとかの手段があれば、加入記録についての疑義が在れば早い段階で申し出を促すことができただろうに。

 この取り組みは、3年くらい前にようやく始まった(wikipedia記録確認の機会の拡大)。ねんきん定期便)は、今年の3月から。

 社会保険庁年金記録不備問題で領収書などの資料がないケースを審査する「第三者委員会」って、どのように運営をしていくのか。貸し渋り対策として行われた政府系金融機関融資制度の拡充の時や、牛肉偽装詐欺の時に、得体の知れない人たちがお金をかっさらっていったことが想起される。