素数ホッケー

 文化庁メディア芸術祭を東京・恵比寿の東京都写真美術館をのぞきに行く(無料開放)。

 素数ホッケーという大型ビデオゲームに感銘を受けた。

 盤上に登場する素数ではない数を打ち返すと、テーブルホッケーそのままの衝撃音が響き、その数が因数分解された形で分裂する。実際にどんなものかは動画で見てもらうのが早い。ここか、ここ(ビデオ開始30秒ほどのところから)をチェック。

 テーブルホッケーと同じ盤上で全身を使うという身体感覚は、モニターとマウスクリックでは得られない快感。音も映像も単純だから美しい。

 この素数ホッケーで高得点を挙げるためには、3桁までの素数が何かをすべて暗記すればよい。それ自体が理数能力を向上することを保証する物ではないけれども、理数に興味をひく仕掛けが面白い。

 恵比寿の会場では、素数ホッケーに入り浸っている様子の子ども、小学校1年かそこら、が、我が物顔で大人を相手にしようとしているのだけれど、大人やそんな子どもを前にやや引き気味。そんな会場の雰囲気が愉快。

 メディア芸術祭の展示は終わってしまうが、素数ホッケーは、もともとは、東京の有明RiSuPia(リスーピア)のアトラクションの一つ。