停電記

 今日の朝7時38分頃発生の首都圏停電。

 TBSラジオは、8時過ぎまでの放送の中ではこのことについて触れることはなかった。

 8時過ぎの田園都市線は、全線停止。駅前は人でごった返していた。電光表示板は、送電トラブルとかいう案内が流れている。停電のことはここで認識し始めた。駅構内への入場停止措置を取っていた模様。代替交通手段であるバス、タクシーは長蛇の列。

 タクシー運転手によれば、都心方向への道路が大混雑との由。無線呼び出しも頻繁に入る。

 8時過ぎの横浜市営地下鉄あざみ野駅。駅改札は、田園都市線から流れ込む客は特別に多いという感じはしない。駅員が遅延証明証を配りながら、トラメガで5分から12分遅れているとの案内。

 横浜市営地下鉄は、あざみ野駅から横浜駅までの間、車内放送には注意を払っていたつもりだが、自路線はおろか他路線の運転状況に関するアナウンスは一切なかったように思う。

 市営地下鉄横浜駅。自動改札の端の1台が開放状態で、バケツを持つ駅員の前を通り過ぎる乗客の姿も。振替輸送のための措置か。これ以外は、改札や駅員の様子に、特別変わった様子は見られない。

 しかし、京急横浜駅の改札では、電光表示板は、「調整中」の文字が点灯状態。改札駅員に聞くと「遅れているが、動いている」との由。

 9時前の京急横浜駅のプラットフォーム。特急電車が発車し、次に普通電車が入線してくるが、プラットフォームの駅員に聞くと「信号トラブルがあるので、羽田空港に向かうならYCAT(横浜シティターミナル)からのバスの振替輸送を利用すべし」。

 京急横浜駅の改札で振替証をもらい、YCATへ。かなりの列ができているが、空港へのバスは、普段の10分ピッチを倍にして5分ピッチで発車しているという。

 列を整理している係員に尋ねると、「バスの乗車券を購入すること。なお、京急の振替証を持っていれば並んでよい。」との由。係員は、散発的にしかこの案内を言わない。そのため、バスに乗車する間際になってから、「バスの乗車券を買ってから列に並び直してくれ」という指示を係員から受けて、軽い言い合い、懇願の場面に出くわすことも。

 9時半前からFMラジオを聴取。どの局も通常放送を流している模様。田園都市線京急が局所的にやられているだけであり、東京も横浜も問題はないのか?

 9時半前のTOKYO FMの交通情報。警視庁日本道路交通情報センターからのアナウンスに続いて、番組パーソナリティ自身が2分程度、状況報告。ここで、千葉市川でクレーン船がケーブルに接触という情報をようやく知る。都心の信号が消えているということに加えて、鉄道の運行状況についても、多少、説明がある。東京メトロもやられているらしい。
 どうしてFMは、通常放送を流し続けるのか。スポンサーの存在がある手前、番組コーナーを簡単につぶせないのか。NHK FMは、通常の音楽番組の様子。NHK総合テレビの音声は、高校野球の中継。これが公共放送か。

 10時前のTOKYO FM交通情報では、警視庁アナウンスのみ。番組パーソナリティによる報告はなかった。

 羽田空港について、構内のテレビを見ると、NHK-G(NHK総合地デジ)は、停電情報を 逆L字 にして随時放送していた。これでは、NHK総合テレビの音声を聞いたところで何も聞こえてこない。ちらっと見た民放は街やヘリで映像を流していた。

 「災害時にこそ」とラジオはよく言ったものだ、という思いが募る、少なくともFMラジオは。8時過ぎ以降の私はAMラジオを持ち歩いていなかったのだが、AMラジオはどうだったのだろう。