新潟大停電

 22日8時10分頃に新潟県内の下越地方を中心に約65万戸で発生した新潟大停電、新潟日報が詳しいです。特集

その中の12月24日記事緊急連載「新潟大停電 都市の死角」<上> 電化生活から引用。

 JR新潟駅前のオール電化マンション。自家発電はなく、停電と同時にエレベーターも水道のポンプアップも止まった。オートロックの玄関は使いものにならず、管理人が出入りをチェック。

 新潟県内大停電 i-mode、PCから寄せられたメール情報。停電時にPCなんて触ることなんてできなかっただろうに。って思ったら、http://www.niigata-nippo.co.jp/ke-tai.htmlしてたんでしょう。

 新潟に電力を供給する東北電力*1によると、

新潟県内の停電の復旧について

  このたびの停電の原因については、塩分を含む氷雪が電線や碍子に付着し絶縁できないことや、送電線の動揺(電線どうしの接触などによるショート)などの事象が、広範囲かつ断続的に発生したことによるものと想定しております。

 想定される原因の対策としては、電線どうしの接近を防止する新型スペーサーの採用拡大を検討していくとともに、塩分を含む氷雪個所に地域特性にあった絶縁性能の高い碍子の導入を進めることも検討していくこととしています。

 さらに、緊急連載
<下> 危機管理
を見ると

 新潟市役所本館は22日午前、大停電とともに稼働した同装置が約1時間で止まった。発電機を回すガスタービンエンジンの羽根が壊れた。

 県庁の同装置も20分で故障した。管財課によると、過剰な電流が装置に流れたためという。年に1度は試験稼働させているが、20年前に庁舎完成後、大規模な停電は初めてで、「装置が本格稼働するのもおそらく初めて」(同課)だ。

 防災問題に詳しい平井邦彦・長岡造形大教授は「中越地震後、通信と電気は大事だと言ってきた。自家発電の容量は必要最低限しかなく、日常業務も続けながら危機対応するためにはどこに電気をつなぐか、見直す必要がある」と指摘する。

 県庁舎の同装置は隣接の県警本部にも電気を供給するはずだった。
 照明やコンピューター画面が消えた県警の庁舎内。110番通報を受ける通信司令室は多忙を極めた。「スリップ事故」「信号が止まった」。22日午前7時から24時間の通報数は853件と、普段の倍。さらにコンピューターのオンラインで各署に伝わるはずの情報が寸断し、無線だけが頼りだった。

*1:新潟は関東甲信越とよく言われるが、電気は東北電力、ガスは北陸ガス、電波は信越総合通信局