”ほぼ同じ傾向の回答”

 プレスリリース
駅探★乗換案内(iモード・EZweb・ボーダフォンライブ!)が、
首都圏の女性専用車輌一斉導入についての携帯アンケート調査の結果を発表女性の9割が賛成する一方、男性の4割が反対という結果に・・・

 これも、ご多分に漏れず、ケータイ投票調査であり、”統計理論的な”標本調査ではない。この調査結果の中身は、ケータイ有償サイトに契約の上閲覧可能ということで、私はそこまで深入りしないけど。

 ところで、このプレスリリース(PC用ウェブであり私も見られる)には、こんな記述が

(筆者注 今回のケータイ投票調査の回答者である)関東の鉄道利用者も、関西地区で国土交通省が行った利用者アンケート(『「女性専用車両 路線拡大モデル調査」報告書の概要について』平成15年12月9日・国土交通省)と、ほぼ同じ傾向の回答を示しています。

ハイパーリンク、太字も筆者による)

 ふ〜ん。

 国交省調査の調査方法について、
(1)阪急電鉄株式会社

a.調査対象者
阪急利用者

b.調査方法
駅員による手渡配布、回収箱及び駅員による回収、郵送回収

c.調査配布回収日時
・配布
10月24日(木)朝ラッシュ時
10月25日(金)昼間時間帯(午前10時〜正午)
女性専用車両の停車駅(梅田、十三、高槻市)及び車内
・回収
10月31日(木)回収分まで

d.有効回答
配布総数2,000枚のうち、有効回答627件

(2)京阪電気鉄道株式会社
a.調査対象者
京阪利用者

b.調査方法
駅員による手渡配布、回収箱及び駅員による回収

c.調査配布回収日時
・配布
10月21日(月)及び10月24日(木)
朝ラッシュ時
京阪各駅
・回収
10月31日(木)回収分まで

d.有効回答
配布総数10,000枚のうち、有効回答1,035件

 なお、冒頭に挙げたケータイ投票調査の回答者とは

携帯サイト「駅探★乗換案内」では、各社各様の女性専用車両の設定・利用方法を特集コーナーを設置し、無料での情報提供を行うと同時に、利用者の声をアンケート調査を実施

という。

 いぢわるな見方をすれば、どこで調査をしようとも、答えたい人が答えているという調査の結果は同じこと、ということ?

 「目的地に向かう」という時間のない交通者を相手にして、調査を実施することは現実にはかなり難しいということが想像されます。このような状態で、正しい”統計理論的な”標本調査はどのように企画設計されるべきか。