愛・地球博に見るデジタルデバイド

 愛・地球博に行ってきました。

 一部のパビリオンは病的に混雑していたりもする。これは、マスコミやネットの情報により、客の行動が、多様化でなく、均質化しているためか。

 局所的な大混雑という状況の中で,観覧システムがどのようになっていて,人混みがどう行動しているのか,ということが理解できないと,かなりストレスが貯まることになるので,注意した方がよい。

 観覧システムに関する予習は,必須。ネットなら,ホンネベースの新鮮な情報も手に入る。

 「事前予約」はできるものなら、やっておくべき。ただ,
 観覧予約FAQの上位は,「事前予約が取れなかった! 予約が出来ないなら入場券を返したい!」,「アクセスしても「混みあってる」ばかりで予約できない!」になっていて,かなり難しいと思うけど。

 当日のゲートへは,開場時間に合わせて到着するのではなく、それよりも十分(じゅうぶん)前に着いておく。入場することだけでも、かなり時間を取られてしまうことになるので。

 「当日予約」、「当日整理券」入手という権利は、入場次第至急行使する。どこのパビリオン・イベントで権利を行使するかは、予約方式一覧に基づいて考える。当日予約に関して、このページの一番下にある”2時間ルール”に留意。

 当日整理券は,1日の中で回数を分けて配るところもあるので,そのタイミングの情報収集も怠らない。

 このように,観覧には戦略作りが必要。東京ディズニーリゾートファストパス利用の応用問題となる。

 予備知識がなく入場してきた高齢者や,上記のような案内の日本語を理解できない外国人にとっては,かなりイヤな思いをさせてしまうことになりかねない。中日新聞若者スイスイ、お年寄り行列? ネット予約「不公平」の懸念」が的中している。

Q: 高齢者(70歳以上)の予約は電話で受け付けて欲しい。
A: 申し訳ございませんが、電話でのご予約はお受け出来ません。

という訴えを見ると,悲痛。(観覧予約FAQその他の一番下の問)

 なお,Bureau International des Expositions (International Exhibitions Bureau)のRegulation of International Exhibitionsによると,愛・地球博は,International Registered Exhibition (or World Exhibition)の位置付けとなる。また,BIEが博覧会を公認をする目的は,頻度と品質を管理するためだという。