ばかばかしくて、古いWindows XPにはSP2を当ててられません。

 会社の配置換えで、今度の職場のPCのOSが Windows XP SP2 になっていた。

 自宅のWinxows XP SP1は、これまでSP2を当てることを拒み続け来たのだけれども、"xp sp2"でググって筆頭に出てくるMicrosoft Windows XP SP2 FAQ テンプレを見て、気が萎えた。

 マイクロソフト公式サイトWindows XP SP2 をインストールする前に推奨する事前準備によると、

  • フロッピーディスクや CD-R などのバックアップ用メディアを使って重要なデータのバックアップをおこなう
  • コンピュータの周辺機器はできるだけはずし、コンピュータを最小構成で起動した状態にてインストールをおこなう
  • サードパーティ製のウイルス対策ソフトウェアやセキュリティ ソフトウェアをいったん無効にする

 周辺機器をPCのフタを開けて取り外すことって、私だってやる気になればできないことないけど、そんな要求を一般消費者に大して求めるような商品って、冷静になって考えればこの世にあるだろうか?

 自動車や家電品の商品欠陥に対しては、社会的慣行としてリコール制度がある。

 地上波テレビ放送のアナログからデジタルに移行するという環境変化に対しては、地域によりテレビ受信者はテレビアンテナの向きを変えてテレビのチャンネルと周波数の対応を変更する必要が生じるが(いわゆるアナアナ変換)、これには公金が投入されて作業が今も進められているんだよね(このための費用の正確な金額が出てこないが、数百億円から1800億円まで)。ご丁寧だよね。

 ブラスターという激発性ウイルスについて03年8月にW32/Blaster緊急対策用CDの無償配布という形で行政が動いたという事例があるけど、消費者向け商品が一般市民にとって扱いかねるような状態になっていることをメーカー自身が実態として認めているWindows XP SP2パッチに関しては、何か動きはあったっけ?

 パッチ当てというのは、セキュリティホールという欠陥であり、また、ブロードバンド化という環境変化によって求められるようになったものであるにもかかわらず、自己責任の下、個々人に対策を負わせるのは間違っていないか?IT社会推進、e-Japanという政府のお題目が泣いてしまいます。

 macLinuxといった、代替策が必要。