NHKニュースのグラフ、露骨な印象操作
昨日のNHK 夜 7時のニュース、TICAD アフリカ開発会議の開幕に関連して、アフリカへの各国の「投資額累計」について。
日本 100億ドルに対して、イギリス593億ドル、フランス518億ドルであることを説明。
5,6倍も差があるのは、英仏は、歴史的にはアフリカを植民地にしていたという経緯があり、日本は、それに対して地理的にも離れていて、ある意味当然に思える。
それをNHKがグラフ表現すると、こうなる。
グラフは3つの色分けされた縦棒からなり、最も低い日本の棒の上に各国の数値を置き、さらにその上に各国名を縦棒の色を背景に引き継いで並べている。
その結果、日本は、英仏に対してあたかも半分程度であるような印象になっている。
このニュース映像には、続きがある。
「"あの国"」とは。
この後に流れるニュース映像で、中国と明かされる。
歴史的に言えば日英仏の時間的蓄積に対して中国は日が浅く、日本と同様に地理的に離れた中国が、いったいどれだけ急速に投資額を積み上げてきているのか。
中国について注目するべきことは、額もさることながらそのような近年の台頭ぶりのはず。
いろんな意味で、数字の扱いの丁寧さを欠いている。