役所の英語、中国語

 朝日新聞4月27日[http://digital.asahi.com/articles/ASJ4T5DB4J4TUTIL04W.html?_requesturl=articles%2FASJ4T5DB4J4TUTIL04W.html:title=文科省「グローバル大」構想に不満続々 「まるで詐欺」
]の記事の中で、その不満の一つとして、和文と英文のちぐはぐさが言われていた(以下、着色は筆者による)

 大学の国際競争力強化を狙った「スーパーグローバル大学」(SGU)構想。文部科学省の肝いりで始まったが、選ばれた大
学が不満を募らせている。国の支援が想定より少ない上、予定していなかった仕事も次々発生しているからだ。

(中略)

 各大学に昨秋、文科省からメールが届いた。会議やシンポジウムでは、「SGU」ではなく正式名称を使うようにとの内容だった。札幌学院大が「SGU」を商標登録しており、「SGUを使用した場合、商標権を侵害」と書かれていた。東日本の大学の担当者は「印刷物を刷り直すはめになった。完全に余計な出費。最初に調べておいてほしい」と怒る。

 さらに、文科省の定める英語での呼称は「トップグローバル」大学。「スーパーグローバル」は英語では普通は使わない表現だからだ。西日本の大学の担当者は「なんで国内向けはわざわざ妙な名前にするのか。海外向けに翻訳する際、直す手間がバカにならない」とあきれる。

 テレビ番組で英会話講師を務める鳥飼玖美子・中央教育研究所理事は「英語では、『グローバル市民』なら国連などでも使っているが、『スーパーグローバル』なんて言い方はしない。『トップグローバル大学』と言えないことはないが、あまり聞かない」。事業自体についても、「そもそも海外ではグローバル人材という概念がないし、グローバル化は否定的にとらえられることもある。グローバル人材育成という発想が、グローバルでない」と指摘する。

 日本学術振興会のページを見ると、なるほど。

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スーパーグローバル大学創成支援
Top Global University Project

 他にもこのような話はあって。

一億総活躍担当
Minister for Promoting Dynamic Engagement of All Citizens
一亿总活跃担当

内閣府特命担当大臣(地方創生)
Minister in charge of Overcoming Population Decline and Vitalizing Local Economy in Japan
地方创生担当

 中国語は、漢字はそのまんま。
それでは、カタカナ語はどう?へえ、そう書くんだ。

クールジャパン戦略
Minister in charge of "Cool Japan" Strategy
“酷日本”战略担当