移動販売「北海道スイーツ工房」の正体、見たり。

 あやしい、チラシ。

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ケーキ工場直売フェア 北海道スイーツ 行列のできるケーキ屋さん

 ケーキの移動販売なのに、何をもって”行列のできる”と?だいたいからして、そのことを自称するようなヤツにはろくなものではないように思える。

小樽レアチーズケーキ 濃厚な口溶けで、滑らかな舌触り。人気No.1のチーズケーキです。

ベルギーチョコレートケーキ 香り高いベルギー産チョコレートと新鮮生クリームをたっぷりと使用した高級チョコレートケーキです。

 人気No.1とか、高級とか。これらは、有利誤認表示の禁止(景品表示法第4条第1項第2号)そのもの。ダメだなんじゃない、こりゃ。

合同会社 北海道スイーツ工房 北海道釧路郡釧路町字別保120-36
[お問い合せ]担当:○○ 080-5504-xxxx

 電話番号が、固定電話ではないではないか。

 ウェブで、この合同会社のことを探すが見つからない。見つかったのは、この手の会社をいぶかしがるサイト。
spotlight-media.jp
lilliana.hatenablog.com
 そこで浮かび上がってきたのが、あるツイッターアカウント:北海道スイーツ販売@(株)プラスサービス
twitter.com
(念のため、コピー・ペーストしておこう。)

当社は1990年にポスティング、デザイン作成、街頭配布の会社として設立されました。2015年より新事業として北海道スイーツ販売を首都圏各地で行っております。販売日程や販売場所の募集等随時つぶやきます。皆様のフォローお待ちしております。
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 新事業「北海道スイーツ販売」は、私の手元のチラシ「北海道スイーツ工房」と後ろ2文字が異なるが、そこで使われている写真、三角形が切り出されている円盤状の白いケーキが同じものに見える。
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 切り口の黄色い肌の紋様に着目してみよう。

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 酷似している。

 このプラスサービスという会社、ウェブサイトがある。会社概要を見てみよう。

●移動販売部門

地方発祥の食材、生産物、加工品などを都市部にお届けしたく、当部門を設置いたしました。

おいしいものを移動販売によって各地域にお届けし、地域の食文化に貢献できれば幸いと考えております。
http://www.plus-service.co.jp/page/$/page_id/154/

 ツイッターアカウント「北海道スイーツ販売」と、会社概要と、書きぶりが似通っている。腑に落ちないには、どちらの書きぶりであったとしても、この会社の営業所は、東京都・神奈川県に限られていると言うこと。北海道には、ない。

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 北海道スイーツ販売のツイッターアカウント @ChoufuPlus は、調布営業所のことを思わせる。
http://www.plus-service.co.jp/page/$/page_id/156/#h1939

サービス内容 ポスティング、街頭配布など

 サイトにある調布営業所の写真やGoogle Streetviewで、この営業所の様子をを見るが、およそ製菓工場のようには見えない。

 (株)プラスサービスは、本業のチラシに関して、ウェブサイトで「デザイン制作」のコーナーを設けているが、なるほど、北海道スイーツ工房の写真やコピー(見出し)は、魅力的な印象を受ける。

 だからといって、北海道の名を語るに足る根拠を持っているのか(北海道関係者が見たら、地理的表示の観点から、問題視するだろう。)。

 有利誤認のことも合わせ考えてみれば、広告審査の点で、この会社のことをどれだけ信用してよいのか、いささか不明である。

関連キーワード: 小本シェフ、ジョニーのさんのスイーツ工房