マスメディアとカスメディア。そして、ソーシャルメディア。

 iPhoneの基本ソフトをiOS8にアップグレードすると、iPhoneが防水になります。
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 電気製品のソフトウェア更新が、ハードウェアの特性を変えるわけがない、ということなど、わかりきった釣りネタ(嘘)と思う。
 このiOS防水化デマを信じ込んで被害を受けた、という声を伝えるネットメディアがあった。これも、釣りネタに対する、釣られネタ(嘘)ではないだろうか。

 私は、iPhone防水化ネタを知ったのは、今回のiOS8であるが、これは恒例ネタなのだそうだ。iOS7での防水化を検索してみたら、日本語資料は見当たらず、出てきたのは英語ばかりだった。

WATERPROOF?: iPhone Users Fooled by Fake ...

 なお、iOS8防水化デマ被害の声を伝えるネットメディアが情報源としているのは、ソーシャルメディアからのものである。

 iOS8.0.2不具合(iOS8.0.1不具合ではなく)を訴えるネットメディアも散見されるが、この情報源もソーシャルメディアからのものである。

 その程度のネットメディアの情報は、マスメディアに取り上げられて報道されることはない。ここに、カスメディアとマスメディアの間に存在する微かな境界線を認めることができる。

 けれども、マスメディアの信用度は近年劣化が始まっていると思う。

 マスメディアとソーシャルメディアとの間の往復運動も、必要だと思う。それぞれのメディアから何を読み取るのかのリテラシーが必要。

 独裁国家と違って、ソーシャルメディア、インターネット接続は日本では制限されていない(今のところは。)