流通サイドと家計サイドとの思惑の違いを浮き彫りにした実証実験

 電子レシートスマートレシートと電子家計簿レシーピ!が、みやぎ生協で1月22日~3月25日の間に展開した実証実験期間について、日経ビジネスが3月6日付けで報じている。

「電子レシート」、普及のカギは:日経ビジネスオンライン

 この記事では、レシートの電子化に必要な経費を捻出させるという課題に対して、流通サイドに対して販売促進策というインセンティブをぶら下げる形で解決しようとするビジネスモデルが前提になっている。究極的には、レシートは、折り込みチラシや広告といった、客寄せメディアの役割が期待されている。

 一方で、この記事では、レシートの購入費目と金額というデータを家計簿へ自動記帳したい、という、家計サイドのニーズには、光が当てられていない。

実証実験に関する公式プレスリリース

実証実験のための登録方法をレポートしていたブログ

実証実験で関連するGoogle Play

 企業にとっての電子レシートは広告発想、という点は、国外でもそう。 http://spently.com と名乗るeRecieptベンチャーも思想は同根。

 レシートに関して、企業に任せたままだとconsumer drivenなオープンデータという発想に欠いてしまう。活動量計に関しては、世界的なコンソーシアム Continua が設けられているが、それを実装した商品は日本の渋いメーカーが出しているが世界的商品が見当たらない。