胃カメラのリスク、子宮頸がん予防ワクチンのリスク
口から入れる胃カメラでの偶発症(事故のこと)の頻度は、0.025%。
ちなみに、交通事故死のリスクは約 0.03%強*1。胃カメラ偶発症のリスクと、ほぼ同じ水準。
一方、子宮頚がん予防ワクチンによる重篤な副反応の報告は、0.00010%か、それ以下。口から入れる胃カメラの偶発症頻度に比べて、桁が2つ低い。
以下は、「内視鏡検査ガイド」という内視鏡医師求人サイトから引用。
偶発症の頻度が最も高いのはバルーン小腸内視鏡検査で、死亡例も報告されています
2003〜2007年に日本消化器内視鏡学会が行った「偶発症に関する全国アンケート調査」によると、回答のあった全国518施設における内視鏡検査・治療中に起因する偶発症は0.050%に認められ、死亡例が113例報告されています。
検査法別で最も偶発症の発生率が高いのは、小腸内視鏡検査に用いられるバルーン小腸内視鏡検査となっており、死亡例も見られます。また、内視鏡的逆行性胆道膵管造影(ERCP)用の側視型十二指腸スコープを用いた検査でも、偶発症の頻度が高くなっています。
一方、診断的なERCPに伴う偶発症は0.408%に発生しており、死亡例も8例報告されています。乳頭括約筋切開術などの治療的ERCPにおいても偶発症の発生率は0.508%であり、21例の死亡例が報告されています。
機種 検査件数 偶発症数 発生率(%) 上部消化管スコープ(経口) 8562424 2108 0.025 上部消化管スコープ(経鼻) 141708 24 0.017 側視型十二指腸スコープ 276575 1429 0.517 バルーン小腸スコープ 10666 85 0.797 大腸スコープ 3311104 2567 0.078 超音波スコープ 141339 27 0.019 カプセル内視鏡 2661 16 0.601
以下は、厚生労働省の子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン(2013年4月以降の情報)からダウンロードできるリーフレットから。
子宮頚がん予防ワクチンの接種を受ける皆さまヘ(平成25年6月版)
子宮頚がん予防ワクチンの接種についてのリスク
まれに重い副反応もあります
副反応については、接種との因果関係を問わず、報告を集め、定期的に専門家が分析・評価しています。現在、因果関係は不明ながら、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度等について調査中です。なお、これまで、に報告のあったその他の重い副反応については、以下のとおりです。
病気の名前 主な症状 報告頻度 (%換算)*2 アナフィラキシー 呼吸困難、じん麻疹などを症状とする重いアレルギー 約96万接種に1回 0.00010% ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 約430万接種に1回 0.00002% 急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 頭痛、阻意識の低下をなどを症状とする脳などの神経の病気 約430万接種に1回 0.00002% *上記は平成25年3月末降点で専門家による評価を経た数値です。
※これらの報告には、ワクチン接種と関係がないと思われる報告も含まれます。