内閣官房長官・小山内和博 電光石火 (濱 嘉之)

内閣官房長官・小山内和博 電光石火 (文春文庫)作者: 濱嘉之出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/01/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 安保法案成立の今だからこそ、読んでおくべき。本書の刊行は今年の1月、鮮度がドンドン落ちていっ…

アメリカンスナイパー

アメリカン・スナイパー (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)作者: クリス・カイル,スコット・マキューエン,ジム・デフェリス,田口俊樹・他出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/02/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (12件) を見る 映画「アメリカンス…

気になる積ん読本

システム×デザイン思考で世界を変える 慶應SDM「イノベーションのつくり方」作者: 前野隆司,保井俊之,白坂成功,富田欣和,石橋金徳,岩田徹,八木田寛之出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2014/03/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (2件…

行人坂の魔物、誰も調べなかった日本文化史

行人坂の魔物――みずほ銀行とハゲタカ・ファンドに取り憑いた「呪縛」作者: 町田徹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/10/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 江戸時代における国盗り、明治維新における接収について、思いを馳せた。「東…

統計学が最強の学問である(西内啓)

統計学が最強の学問である作者: 西内啓出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2013/01/24メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 11人 クリック: 209回この商品を含むブログ (129件) を見る よかった。 新聞広告や店頭ポップを見て、自己啓発本ブームとビ…

72歳はとバス名物ガイドが教える 使える!通じる!おやじギャグ英語術(佐藤卯一)

iPodを手に微笑む72歳は、若者だった。 英語の本のつもりで手に取ったのに、人生、生き方について、考えさせられた。使える! 通じる! おやじギャグ英語術作者: 佐藤卯一出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2012/02/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 44…

日経書評欄から

東浩紀の「半歩遅れの読書術」がおもしろい。 先週は、書店が現代テレビ化してしまっていること指摘し、今週は、ソーシャルメディアで著者と直接触れ合うことから始まる本との出会いを綴っていた。 ビッグデータを回して得た戦略、エビデンスを、実行する際…

若者殺しの時代 (堀井憲一郎 講談社現代新書)

今夕の日経新聞のコラムで、中島京子が「『おひとり様用クリスマスケーキ』があると聞いてびっくりした。」と書いている。 クリスマスに名を借りた消費至上主義、病ここに極まれり、の感。 資本主義は、共産主義に勝ったと言われるけれども、資本主義の方だ…

雑誌ぴあ 最終号 に思う。

紙の辞書、から、iPodTouchアプリの辞書に乗り換えて、久しい。 胸ポケットに入れたiPodTouchで、疑問に思った言葉の語義をその場で調べられるこの便利さは、手放せないものになった。大辞林やロングマン英英辞典(シーソラスやコロケーションにも役立つ)は…

雑誌ぴあ 最終号(序)

紙の辞書、新明解国語辞典から、iPodTouchアプリの大辞林に乗り換えて、久しい。 雑誌ぴあを失うことのさびしさは、これに近い気がする。(→ d:id:hottokei:20110812)

ラジオにもほどがある

ラジオにもほどがある (小学館文庫)作者: 藤井青銅出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/04/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (15件) を見る こんなにもいい加減な、それでいて真摯な、楽屋裏話。それを文庫書き下ろしで読める…

八甲田山死の彷徨(新田次郎)

「高熱隧道 (新潮文庫)」に続く、私にとっての極限体験読書、第2弾。八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)作者: 新田次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/02/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 60回この商品を含むブログ (100件) を見る 1995年阪神・淡…

マネー避難 危険な銀行預金から撤退せよ!

名の売れてる藤巻健史がどういう方なのか。初めて著作を手に取ったが、彼のことを知る点では、収穫だった、ということにしよう。 金融や財政にはお詳しく、日本国債の買い手資金の最近の傾向、ダイナミクスについて理解を深めることができた。 一方で、経済…

日本中枢の崩壊

古賀茂明という著者自身の像が、崩壊している気がする。 一方で、霞が関官僚としての自分の巧みな働きぶりを評価し、もう一方で、霞が関官僚のことを微に入り細をうがいて罵倒する。 利害関係者間の調整の舞台裏とその実現の仕方は、紙一重で、善良にでも邪…

ヤバい統計学

渋滞する高速道路の合流口に交通信号を設けてちょっと待ってもらうと、高速道路の渋滞は軽減する。しかも、交通信号の待ち時間の方が、渋滞による拘束時間よりも短くなる。 そういうことがデータで分かったとしても、ドライバーは、時間が短く済む信号待ちを…

なぜ「科学」はウソをつくのか(竹内薫)

なぜ「科学」はウソをつくのか作者: 竹内薫出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2009/10/27メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 243回この商品を含むブログ (9件) を見る科学ライター 竹内薫 が綴る科学の舞台裏。科学の担い手、育て役、発信者…

読んだ本まとめ

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)作者: 藻谷 浩介出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2010/06/10メディア: 新書購入: 27人 クリック: 368回この商品を含むブログ (208件) を見るデフレの正体 経済は「人…

調査結果のぼんやりでも、情報源はちゃんと、ね 「13歳からの反社会学」

パオロ・マッツァリーノの本が出るのは、世知辛い世の中での、ささかやか楽しみ。 統計を使って世の中の見方をひっくり返すのは、ヤバい経済学だけではない。日本には、パオロ・マッツァリーノの反社会学がある。あ、この人はイタリア人だったっけ?自称だけ…

スピンコントロールを伝えない「マスコミは何を伝えないか」

マスコミは何を伝えないか――メディア社会の賢い生き方作者: 下村健一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/09/23メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 114回この商品を含むブログ (15件) を見る 本書は、マスコミによる報道被害に関する問題意識を…

超ヤバい経済学

超ヤバい経済学作者: スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー,望月衛出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/09/23メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 193回この商品を含むブログ (59件) を見る こんなに楽しみな本は久しぶり。…

雑誌 理科の探検

ニセ科学フォーラム2008にて、RikaTan(理科の探検)2008年10月号を購入。RikaTan (理科の探検) 2008年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 星の環会発売日: 2008/09/26メディア: 雑誌購入: 13人 クリック: 141回この商品を含むブログ (2件) を見る 「リカ先生の10…

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書 上杉隆)

ガラパゴス化する日本の製造業 宮崎智彦 東洋経済新報社

この本が警鐘を鳴らすのは、書名の本題の「ガラパゴス化」のことよりも、むしろ、副題に付いている「産業構造を破壊するアジア企業の脅威」の方。 日本や韓国の垂直統合モデルに対して、米・台アライアンスによる水平分業モデルが強い競争力を発揮してる。俎…

ブームなのに血液型番組を組めないテレビの歯ぎしり。

文芸社 -血液型別 自分の説明書が売れているという。 しかし、これに触発されたテレビ番組は出てこない。だいたい、そうなりそうなものを。 番組制作者には、「血液型を扱う番組」に対する要望(2004年12月8日放送倫理・番組向上機構 BPO 放送と青…

「学者のウソ」掛谷 英紀(ソフトバンク新書)

エセ科学、エセ社会科学の俯瞰像はおもしろかった。 でも、言論責任保証協会って大丈夫? 「20年後のフリーター博士の数の予測*1」にしても「今後5年の間に、長時間労働が減ることはないとの予測*2」にしても、審査方法において適用している統計が何を指し…

「すべらない敬語」梶原 しげる(新潮新書)

彼流の皮肉の臭みはあるが、緩急自在の梶原しげるらしい筆致はおもしろい。

最近読んだもの

「高熱隧道」吉村 昭(新潮文庫) 「黒部の太陽」よりも前の、黒部の壮絶な実話。雑誌「冤罪File」2008年06月号(キューブリック) 警察官も裁判官も、警察署、裁判所という組織の中で仕事をしているということか。陰惨な気持ちを義憤へ。

創刊雑誌 冤罪File(えんざいファイル・えん罪ファイル)

冤罪Fileこれだけの充実の内容で、創刊号特別定価、驚きの380円。これは投げ銭して読まなきゃ。 冤罪Fileの存在は、TBSラジオ「下村健一の「目のツケドコロ」」(2月2日放送)から知った。 006 巻頭インタビュー 映画監督 周防正行 「裁判そのものを 描きた…

ラジオが、戦略に取り込むべき、メディアの「テコの原理」

【長谷川裕氏インタビュー】他メディアと連携しながらラジオの存在感を示す 「文化系トークラジオ Life」の仕掛け人に聞く多角的な展開|ビジネス+ITで、いくつかハッとされられた。 本は、書評や論壇という存在のおかげで、世間ではより過大評価されている…

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書、福岡伸一)

生化学の教科書を読んでいた時代に、副読本としてこの本のようなものと出会っていれば、もっと学習に身が入っただろうに。 生化学の教科書は、聞こえのよい言い方をすれば体系的な記述だが、実際には、TCAサイクルのような「きれいな理論」が気持ち悪かった…